看護師はストレスが多いって本当?主な原因や病院選びのポイントも

看護師はストレスが多い仕事と聞いて、不安を感じていませんか?努力して看護師になっても、ストレスがたまるようでは長く続けられないかもしれません。看護師が抱えるストレスの主な原因と、働きやすい病院選びのポイントを解説します。

看護師のストレスの原因は?

疲れた女性看護師

(出典) photo-ac.com

なぜ看護師は、ストレスを感じやすい仕事だとされるのでしょうか?主な原因を具体的に見ていきましょう。

肉体的な疲労

肉体的疲労に起因するストレスは、多くの看護師が感じているといえるでしょう。看護師は仕事柄、体力を消耗しやすい環境にあります。デスクワークをほとんどせず、立ちっぱなしで働く日も少なくありません。

ナースコールへの対応や事務処理などで休憩時間がなくなったり、残業が続いたりする場合もあるでしょう。

特に病棟看護の場合は夜勤があるため、生活が不規則になりがちです。体を休める時間が足りず、疲労が蓄積すると、大きなストレスを感じるようになります。

人間関係

人間関係によるストレスも、看護師の悩みの1つです。看護師は、毎日さまざまな人と接する仕事です。上司や同僚はもちろん、医師や患者ともうまく付き合わなくてはなりません。

経験を重ねると、新しく職場に入ってきた看護師に仕事を教える必要もあります。苦手な上司や気の合わない同僚、指示通りに動けない後輩などがいるだけで、毎日気疲れしてしまうでしょう。

一緒に仕事をする医師との相性も重要です。看護師は医師の指示で動く立場のため、医師の性格によっては仕事をしにくくなる可能性があります。担当の患者や家族から、思わぬクレームを受けて落ち込む事例も少なくありません。

責任の重さに対するプレッシャー

疲れている白衣の男性

(出典) photo-ac.com

人の命を預かる責任の重さは、看護師特有のストレス要因といえます。医療の現場では、小さなミスが重大な事態を招く結果になりかねません。

命を左右する場面での処置はもちろん、食事や排泄などの介助作業でも、誤嚥・転倒といった事故のないように細心の注意を払う必要があります。

患者によって適切な処置が異なるのも、ストレスの一因です。一般的に、看護師は1人で何人もの患者を受け持ちます。1日に何人もの患者に対して的確な処置を求められるため、心身ともに負担が大きいといえるでしょう。

仕事とプライベートの両立が難しい

看護師は仕事が忙しいだけでなく、プライベートの時間も確保しにくいともいわれています。夜勤明けや休日に会議・研修への参加を強制されたり、新しい知識の学習に時間を取られたりするケースも多く、趣味や遊びに使える時間が不足しがちです。

さらに人手不足の職場では、休日出勤や残業が増えて、ますます自分の時間がなくなります。プライベートを犠牲にする日々が続くと、ワークライフバランスが崩れて、大きなストレスを感じるでしょう。

こんなところもストレスの原因に

疲れている看護師の女性

(出典) photo-ac.com

看護師が抱えるストレスの原因の多くは、仕事量や人間関係など職場環境にあるといえます。ただし人によっては、もっと切実な理由でストレスを感じる場合もあるようです。これから看護師を目指す人にとっても他人事ではない、ストレス源とは何でしょうか。

激務の割に報酬が見合わないと感じる

看護師の給与は他の職種に比べると、高い傾向にあります。しかし報酬の少なさをストレスの原因に挙げる看護師は、少なくありません。

実は、給与が高い人は夜勤手当などがついているだけであって、日勤のみだとそれほどでもないケースがほとんどです。一方で、業務は他の職種に比べてきつく、人命への責任も負っています。

毎日激務をこなしている割には、それに見合うだけの報酬を得られていないのではないかと、不満を感じるのも無理はないといえるでしょう。

自分に合った病院選びのポイント

パソコンを見る二人の医療従事者

(出典) photo-ac.com

看護師としてストレスなく働くためには、病院選びが重要です。給与やシフトなどの勤務条件が悪いだけでなく、苦手な診療科に配属されたり、会議や研修が多かったりすると、それだけストレスがたまりやすくなります。自分に合う病院を選ぶポイントを確認しましょう。

自己分析で自分に合う職場環境を考える

看護師に限らず、就職先を選ぶ際には自己分析が欠かせません。人にはそれぞれ個性があります。どんなに条件のよい職場でも、個性に合わなければ居心地が悪く、働きにくさを感じるものです。

例えば、子どもが苦手な人が小児科で働くのは無理があります。逆に子ども好きな人なら、毎日の業務に楽しみを見出せるかもしれません。

自己分析の方法にもさまざまありますが、まずは自分の長所・嗜好・得意分野などを洗い出し、紙に書いてみるとよいでしょう。家族や友人など身近な人に結果を見せて、評価してもらうのもおすすめです。

自己分析をしっかり行うことで、理想の職場がイメージでき、ミスマッチを減らせるでしょう。

病院の種類や規模

看護師の働きやすさは、所属する病院の種類や規模によっても大きく変わります。働き方に目立った特徴のある、主な病院は以下の通りです。

  • 国公立病院:ボーナスや福利厚生が充実しており、公務員と同様の待遇を受けられる
  • 大学病院:専門的な研究や教育に関わるチャンスがある
  • 特定機能病院:高度医療に特化した知識・スキルが身に付く

また大病院は診療科が多く、さまざまなスキルが学べる反面、患者も多いため激務であると予想できます。

小さなクリニックは夜勤がなく、緊急を要する場面も少ないため、マイペースで働けるメリットがあります。ただし業務が単調になりがちなので、飽きやすい人には不向きかもしれません。

離職率にも注目

スタッフの離職率が低い病院は、働きやすい環境が整っていてストレスを感じにくいと考えられます。

日本看護協会の「2023年病院看護実態調査」によると、2022年度の看護職員(看護師・保健師・助産師・准看護師)の離職率は、正規雇用看護職員で11.8%です。

病床の規模別に見ると、399床以下が12%台、400床以上が10%台という結果でした。

ただし各病院が個別に離職率を公表しているわけではなく、離職率が低いからといって必ず働きやすいとも限りません。あくまでも目安と考えておきましょう。

参考:新卒看護職員の離職率が 10.3%に増加-日本看護協会

就職活動する際の注意ポイント

履歴書を書く女性

(出典) photo-ac.com

看護師資格を取得し、就職活動を開始するときには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。応募の前に進めておくべき準備のポイントを解説します。

自分にとっての優先事項を考えておく

看護師の求人はたくさんあり、提示される条件もさまざまです。このため漫然と探すだけでは、応募先を絞り込むのも容易ではありません。何を優先したいのかを自分なりに決めて、順番をはっきりさせておきましょう。

高収入を目指す人なら、基本給だけでなく手当や賞与の金額、昇給率も大切なポイントです。手当を見込んで夜勤の多い病院に入るのも、1つの働き方です。

看護師としての成長を重視するなら、研修や勉強会などの教育制度が整った病院を選ぶべきでしょう。家族の面倒を見ている人や、プライベートを充実させたい人は、勤務地や勤務時間で選ぶのも有効です。

スタンバイでは、看護師の求人を探すのに便利な機能を提供しています。給与・勤務地・その他こだわり条件で絞り込めるので、優先順位に合った病院を探せます。就職先の比較・検討に役立てましょう。

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情報収集をする

就職活動において、情報収集はもっとも重要なポイントです。気になる病院があったら、病院比較サイトや口コミサイトなどを参考に、幅広く情報を集めましょう。

遠方でない限り、実際に足を運ぶのも効果的です。現地に行けば、通勤のしやすさが分かるだけでなく、院内の雰囲気がつかめて参考になります。

会社説明会のように、看護師向けの見学会や説明会、1日看護体験を実施している病院もあります。特に看護体験やインターンシップは、現場の雰囲気を肌で感じる貴重なチャンスです。可能な限り多く参加して、病院選びに生かしましょう。

その病院で働いたことがある看護師の先輩や友達などからの情報は、より細かく正確な情報をもらえることができ、多いに参考になるでしょう。

また、病院の雰囲気を知るためにも、その病院に患者として通ったことがある人からも意見を聞くこともよいでしょう。

できるだけストレスの少ない職場で働こう

笑顔の女性看護師

(出典) photo-ac.com

看護師は給与が高くやりがいも大きい一方、ストレスを抱えやすい職業です。できるだけストレスの少ない職場で働けるように、就職活動の段階からシミュレーションしておくことをおすすめします。

自己分析や情報収集を怠らず、自分にぴったりの病院を探しましょう。

【監修者】バースコンサルタント代表。助産師・看護師・保健師。 助産師として1万件以上の出産に携わり、8千人以上の方を対象に産前・産後のセミナー講師を務める。海外での生活を機にバースコンサルタントを起ち上げ、現在「妊娠・出産・育児」関連のサービスの提供、アドバイスを行う。関連記事の執筆・監修、商品・サービスの監修、産院のコンサルタント、国・自治体の母子保健関連施策などに従事。現在2児の母。 公式HP:https://birth-consultant.com  公式Instagram:https://www.instagram.com/birth_consultant_nao