看護師になりたい理由は?上手に伝える方法やなりたい理由の見つけ方

看護学校の面接では、必ずといってよいほど「看護師になりたい理由」を聞かれます。とはいえ、自分がなぜ看護師を目指しているのか、明確に言葉にできない人も多いのではないでしょうか。看護師になりたい理由の見つけ方や、上手な伝え方を解説します。

看護師になりたい理由を考えよう

看護師の女性

(出典) photo-ac.com

なりたい理由が自分でもよく分からない人は、一般的な看護師の志望理由を参考に、今の気持ちに一番近いものを考えてみるとよいでしょう。看護師ならではの志望動機を5つ紹介します。

手に職をつけたい

「手に職をつけたい」との理由から、看護師を目指す人は少なくありません。看護師の需要は全国的に高く、資格を持っていれば年齢や居住地、経験年数にかかわらず採用される現状があります。

特に女性の場合、出産・育児によるブランクがあっても、いつでも仕事を再開できる安心感は大きいでしょう。経済的に自立できるため、離婚や家族との死別などで収入が断たれても、生活に困窮する心配もありません。

生涯安定して働ける看護師は、客観的に見ても魅力度の高い職業といえます。

看護師にお世話になった経験から

過去に自分自身や家族がお世話になった経験をきっかけに、看護師になりたいと思う人もたくさんいます。大病で入院するときはもちろんのこと、風邪や軽いけが、予防接種でも、病院に行けば必ず看護師のお世話になります。

患者のために献身的に働く看護師を間近に見て、尊敬や感謝の感情を抱くのはごく自然なことでしょう。「自分もそうなりたい」「誰かの役に立つ仕事がしたい」と一度でも感じた経験があるなら、それは立派な志望理由といえます。

看護師の仕事への興味

仕事に対する興味関心が、志望理由になるケースもあります。特に看護師は、映画やドラマによく登場する職業です。白衣でさっそうと歩く姿や患者との信頼関係を築き上げる様子を見て、憧れる人は多いでしょう。

どうすれば看護師になれるのか、実際の業務はどのようなものなのかが気になって、調べているうちに自然と看護師を目指す気持ちが固まる人もいます。

ドラマと現実は違いますが、看護師に興味を持つきっかけになったのであれば、なりたい理由の1つとして十分通用するでしょう。

母親など身近に看護師がいる

家族や親戚に看護師がいることも、なりたい理由の代表的な例です。身近に看護師がいれば、仕事の大変さや楽しさ、収入などをリアルに感じられ、理想と現実とのギャップに悩む心配がありません。

困ったときはいつでも相談できるので、安心して業務に取り組めるメリットもあります。特に母親が看護師の場合は、日常的に話を聞けるため、影響は大きいものです。

身内に看護師がいる人は、一度本人に「なりたかった理由」を聞いてみてもよいでしょう。

人の役に立つ仕事に就きたい

命を預かる責任や、苦しむ人を助けたいという使命感に、看護師としてのやりがいを見出す人もいます。どんなに医療の技術が進歩しても、人は病気やけがから逃れられません。感染症の流行や災害によって、多くの患者が発生するケースもあります。

弱っている人や痛みで苦しんでいる人に寄り添い、医師の治療をサポートする看護師は、社会にとって欠かせない存在です。「人の役に立つ仕事に就きたい」と考える人にとって、理想の職業の1つといえるでしょう。

面接でのなりたい理由のNG回答

バツ印を作る白衣の女性

(出典) photo-ac.com

なりたい理由が明確になっても、答え方によっては面接官に悪い印象を与える可能性があります。面接でやってはいけない回答例を見ていきましょう。

経済的な安定ばかりを話す

看護師になりたい理由について、給与の高さや安定感ばかりを話すのはNGです。確かに看護師は、景気の影響を受けにくく一定の収入を得られる職業です。経済的な安定感に魅力を感じて、看護師を目指す人も少なくありません。

ただし、なりたい理由がそれだけでは、面接官に自分勝手な人物と思われます。看護師は、患者のために働く仕事です。常に相手を思いやり、献身的に働くことが高い報酬という結果に表れます。

このため自分の収入や働き方ばかりを気にしている人は、看護師に向いていないと判断されても仕方がないでしょう。

ネットや本などの情報をそのまま答える

面接の回答を、ネットや本の例文を見ながら用意する人も多いのではないでしょうか。時間内に言いたいことを分かりやすく伝えるためにも、例文は大変参考になります。

しかし、どんなに素晴らしいと思える例文でも、そのまま使ってはいけません。氏名や学校名などの固有名詞を入れ替えただけで、ほかの部分を丸ごとコピーしたような回答は、すぐにばれます。

自分で考えたものではないと見透かされ、内容を信用してもらえないでしょう。多少拙くても、自分の言葉で語る方が面接官の心に響くはずです。例文はあくまでも参考程度にとどめ、オリジナルな回答を用意しましょう。

なりたい理由を上手に伝えるには

面接を受ける女性

(出典) photo-ac.com

看護師になりたい理由は、看護学校を受けるときだけでなく、就職の際にもよく聞かれます。この機会に、なりたい理由がうまく伝わるコツを押さえておきましょう。

自分の体験を交えて話す

なりたい理由がどのようなものであれ、自分の体験を交えると、ぐっと説得力が増します。例えば「母親が看護師だから、自分もなりたいと思った」という場合は、母親のどのような言葉に影響されたのかを具体的に説明しましょう。

「自分が看護師にお世話になったから」という理由の人は、当時の症状や不安な気持ち、看護師にしてもらってうれしかったことなどを話すと伝わりやすくなります。

自分にしか語れない感情・体験を盛り込むことで、人柄や看護師を目指す前向きな姿勢を、効果的にアピールできます。

仕事への熱意や目指す看護師像を伝える

どのような看護師になりたいのか、熱意や志を語るのも有効です。看護師の理想像としては「患者に優しい」「医師や同僚に信頼される」「仕事が早い」などが挙げられます。あてはまるものがあれば、素直に伝えると印象がよくなるでしょう。

看護師としてやりたい仕事がある人は、積極的にアピールしましょう。「小児科で病気の子どもの世話をしたい」「最先端の医療を学びたい」「救命に携わりたい」など、看護師の選択肢はたくさんあります。

将来のことをそこまで具体的に考えていると分かれば、面接官もこちらの回答を好意的に受け止めてくれるでしょう。

看護師になりたい理由がない場合は

ファイルを手に面接をする女性

(出典) photo-ac.com

経済的な安定以外に看護師になりたい理由がない人や、具体的に語れるエピソードが思いつかない人は、どうすればよいのでしょうか?志望動機につながるヒントを見つける方法を解説します。

より深く自己分析をしてみる

進学先や就職先を決めるときに、長所や性格、過去の経験について整理したことのある人も多いでしょう。こうした自己分析の結果に、看護師の特徴と共通する部分があれば、志望理由にうまくつながるかもしれません。

看護師は医師やリハビリスタッフ、ほかの看護スタッフとの連携が欠かせない職業です。もしあなたがチームワークを大切にするタイプなら、部活動や学園祭などで皆と協力した思い出が、看護師の資質を連想させる材料になります。

また看護師には、忍耐力や新しいことを学ぶ姿勢、体力も求められるため「我慢強い」「努力家」「運動が得意」といった長所がある人は、適性をアピールできます。

看護師は自分の強みを生かせる職業であることを、なりたい理由としてまとめてみるとよいでしょう。

自分なりの看護師になりたい理由を探そう

カフェで勉強する女性

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看護師になりたい理由は、人それぞれです。今は具体的にイメージできなくても、自分なりの志望理由が、探せばきっとあるはずです。

また面接官は、なりたい理由そのものを知りたいわけではありません。志望理由を通して、あなたの看護師としての適性や熱意、仕事への理解度を知りたいと思っています。

なぜ看護師になりたいと思ったのか、どんな看護師になりたいのか、この機会にあらためてじっくりと振り返ってみましょう。