エンジニアにおすすめの資格8選!資格取得のメリットもチェック!

業界未経験で新しい仕事にチャレンジするなら、関連する資格を取っておくと転職を有利に進められる可能性が高まります。今回はエンジニアに挑戦したい人におすすめの資格を紹介します。資格を取得してエンジニアとしての第一歩を踏み出しましょう。

エンジニアにおすすめの国家資格

パソコンを操作する女性の手

(出典) photo-ac.com

エンジニア志望で資格を取得するなら、社会的信用度の高い国家資格が第一候補となるはずです。エンジニアを志す人におすすめの国家資格を4つ紹介します。

ITパスポート試験(IP)

ITパスポート試験(IP)は、社会人やこれからIT業界に就職する学生に必要となる、基本的なITの知識を問う試験です。コンピュータシステム・データベース・ネットワークなど、ITに関する基礎知識を問われます。

加えて経営戦略やマーケティングなど、エンジニアの業務を理解するための知識や、安全に情報を収集・活用するために必要な関連法規の知識など、ITを活用するための幅広い知識が求められるのが特徴です。

ITの知識とはどういったものを指すのか、基本的な内容を網羅できるので、これからIT業界で活躍したいと考えている初級者におすすめです。

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:ITパスポート試験

基本情報技術者試験(FE)

基本情報技術者試験(FE)は、ITエンジニアの登竜門ともいわれる資格で、エンジニアにとって基礎的な知識や技術、実践的な活用能力が問われます。

資格の対象者は、ITを駆使したサービスや製品を作る基礎的な能力を持ち、その能力を現場で活用できる人で、上位者からの指示の下で業務を担当できる入門者としています。

基本情報技術者試験で問われるのは、プログラミング・データベース・ネットワーク・セキュリティなどの幅広い知識です。しかしどの分野も基礎的な能力が求められるので、これからエンジニアを目指す人におすすめの資格といえます。

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:基本情報技術者試験

応用情報技術者試験(AP)

応用情報技術者試験(AP)は、エンジニアとしてレベルアップしたい人におすすめの国家資格です。ITを活用したサービス・システム・ソフトウェアの作成に関する、応用的な知識や技術を問います。

出題範囲は基本情報技術者試験と同程度ですが、基本情報技術者試験よりも深い知識が求められるのが特徴です。エンジニアとしてキャリアを着実に積んできた人でも、試験対策なしに合格するのは難しいとされています。

応用情報技術者試験は基本情報技術者試験の上位に位置付けられる難関資格なので、持っているだけで人材としての希少性が高まり、転職活動を有利に進められるでしょう。

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:応用情報技術者試験

情報セキュリティマネジメント試験(SG)

情報セキュリティマネジメント試験(SG)は、情報セキュリティに特化した国家資格です。セキュリティマネジメントを通してサイバー攻撃から組織を守るスキルを問います。

対象としているのは、情報セキュリティの対策や規定をしっかりと理解し、情報セキュリティが万全に施された状態を実現・維持・改善できる人です。

情報セキュリティマネジメントの難易度はそこまで高くありません。基本情報技術者試験に合格できる程度の知識があれば、取得可能な資格といえます。将来的にセキュリティエンジニアとして活躍したい人におすすめの資格です。

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:情報セキュリティマネジメント試験

エンジニアにおすすめのベンダー資格

プログラミングする女性

(出典) photo-ac.com

ベンダー資格とは、ハードウェアやソフトウェアを開発・販売している企業が行っている資格制度です。製品を扱う技術を問うもので、その製品を導入している企業において高く評価されます。エンジニアにおすすめのベンダー資格を4つ紹介します。

Cisco技術者認定

Cisco技術者認定とは、ネットワークに使われる通信機器を製造・販売するシスコシステムズが提供するベンダー資格です。世界共通基準の資格として高い人気を誇り、ネットワーク・無線接続・セキュリティなど、ネットワークに関する知識とスキルを問います。

エントリーやアソシエイトなど5段階にレベル分けされていて、エンジニア未経験の人には、初級レベルのエントリーがおすすめです。

各レベルの試験は、サイバーセキュリティ・ネットワークデザイン・無線通信などいくつかの分野に細分化されています。携わる業務に即した分野を選べば、目指しているエンジニア像にぐっと近づけるでしょう。

認定 - トレーニング & 認定 - Cisco

Linux技術者認定資格「LinuC」

Linux技術者認定資格「LinuC」は、Linuxを扱う技術者を対象にした資格です。Linuxとは、サーバーやアプリケーションの開発でよく使われているOSです。

LinuCはLinuxシステムの基本操作やサーバーセキュリティ設定など、サーバーの知識や技術を問います。Linuxを自在に操れる人材は需要が高いので、取得しておけば転職を有利に進められるようになるでしょう。

LinuCは難易度別にレベル1からレベル3まで3段階に分かれています。エンジニア未経験の初心者には、Linuxサーバーの構築や運用のスキルを問うレベル1がおすすめです。

IT資格といえば LinuC | Linux技術者認定試験 リナック | LPI-Japan

マイクロソフト認定資格プログラム

マイクロソフト認定資格プログラムは、マイクロソフト製品を扱う知識とスキルを問う資格です。資格の種類が豊富なのが特徴で、多くの資格の中から自身のキャリアに合うものが選べます。

例えばAIエンジニアには「Microsoft Certified: Azure AI Fundamentals」というように、それぞれの資格に対象となるエンジニアの種類が決まっています。目指したいエンジニア像が決まってから受験を検討するのがおすすめです。

認定資格プログラムには、Fundamentals・Associate・Expertの3つのレベルが用意されています。これからエンジニアを始めたい人には、初級レベルのFundamentalsがおすすめです。

Microsoft の認定資格 | Microsoft Learn

AWS認定資格

AWS認定資格は、Amazonが提供する世界最大級のシェアを誇るクラウドサービス・AWSの知識を問う資格です。

FOUNDATIONAL・ASSOCIATE・PROFESSIONAL・SPECIALTYの4つのレベルがあります。エンジニア未経験から勉強を始めるなら、事前の経験が必要なく、基礎の理解を目的とするFOUNDATIONALの「AWS Certified Cloud Practitioner」がおすすめです。

AWSの概念や基本的な用語の理解を問う資格なので、これからクラウドエンジニアとしてキャリアをスタートさせたい人にぴったりといえるでしょう。

AWS 認定 – AWS クラウドコンピューティング認定プログラム | AWS

未経験からの転職に資格が必要なワケ

窓際の履歴書

(出典) photo-ac.com

まったくの未経験からエンジニアを目指すのであれば、転職にチャレンジする前に資格の取得を済ませておくのがおすすめです。なぜエンジニアに挑戦するために資格が必要なのか、その理由を解説します。

能力の客観的証明ができる

未経験からのエンジニア挑戦に資格が求められる理由としてまず挙げられるのが、資格の提示によってスキルの客観的な証明ができる点です。

転職を成功させるには、いかに自分の能力を不足なく面接官に伝えられるかが鍵になります。しかし業界未経験の場合、これまでの仕事の中でエンジニアの実績につながるエピソードがないため、「できること」を伝えるのは難しいでしょう。

そんなときに資格があれば、自身の能力を客観的に面接官に伝えられます。資格取得には一定の基準が設けられているため、資格を提示すれば、どこまでの知識やスキルがあるのか、企業側もイメージしやすいといえます。

仕事に関する知識を得られる

資格取得のための勉強でエンジニアに必要な知識を事前に学べるのも、未経験からエンジニアを始めるときに資格を取っておくべき理由です。

もちろん、知識もスキルもゼロの状態で業界に飛び込むことも可能です。ただ、事前に知識やスキルを身に付けておいた方が、いざ仕事を始めるときに戸惑わずに済むでしょう。

エンジニアの知識を身に付ける方法はさまざまあります。その1つが資格の取得を目指す方法です。資格の取得はゴールが明確なので、モチベーションが保ちやすいといえます。また資格取得のためのテキストを使って勉強すれば、知識を体系的に学習可能です。

エンジニアの資格を取る際の注意点

パソコンを操作する手元

(出典) photo-ac.com

エンジニア関係の資格を取得した際に注意しておきたいことを解説します。特にベンダー資格を取得したときには、これから紹介する注意点をしっかりと頭に入れておく必要があります。

有効期限つきの資格もあるので注意

エンジニア関係の資格を取得した場合、資格の有効期限のチェックを怠らないようにしましょう。国家資格には基本的に有効期限はありません。一方ベンダー資格の中には、資格に有効期限が定められているものが存在します。

ベンダー資格は、自社の製品に関する知識や技術を問うものです。そのため製品のアップデートに合わせて資格のアップデートも求められるため、有効期限が設定されている資格があるのです。

例えばマイクロソフト認定資格プログラムには、AssociateとExpertについて1年の有効期限が設定されています。有効期限が切れる前にオンライン評価に合格すれば更新可能ですが、知らないうちに有効期限切れにならないように注意が必要です。

エンジニアの資格を取る際の勉強法

勉強のイメージ

(出典) photo-ac.com

働きながら資格取得を目指す場合、限られた時間の中でいかに効率的に学ぶかが重要になります。エンジニアの資格を取るときにおすすめの勉強法を解説します。

テキスト・参考書で勉強

資格の勉強法として王道なのが、テキストや参考書を使って学ぶ方法です。専門用語や基本知識をテキストや参考書から入手し、スキルを積み上げていきます。

テキストや参考書を使って勉強するときに大切なのが、解説を読んで勉強を終わらせないことです。テキストや参考書で得た学びを実践してみることを忘れないようにしましょう。実際にコードを書いて勉強すると、自分の頭で考える必要があるため、効率的に知識の定着が図れます。

移動時間や外出先でも勉強したい人には、動画やアプリの活用がおすすめです。動画やアプリならスマホ1台で勉強できるため、好きな場所・好きな時間に知識をインプットできます。

学習スケジュールを立てておく

学習スケジュールを整えておくことも、資格の勉強をする上で重要です。特にスクールに通わず独学で学習を進める場合には、スケジュール管理が合否を左右するといっても過言ではないでしょう。

転職前に資格を取る場合、仕事をしながら勉強をしなければいけません。スケジュールを立てずにやみくもに学習していては、試験日までに学習が間に合わず、一夜漬けで試験に挑む羽目になってしまいます。

勉強のスタートから試験日までの詳細なスケジュールを組んでおけば、その日に何をやればよいのか明確になって、効率的に勉強ができます。

資格取得を目指しながら仕事内容の勉強も

パソコンを見ながら勉強する

(出典) photo-ac.com

未経験からエンジニアを目指すなら、関連する資格の取得を目標にするのがおすすめです。それと同時に、エンジニアの仕事に関する勉強も進めていけば、仕事に対する解像度が上がり、転職を有利に進められるようになるはずです。

資格取得のめどが付いたなら、スタンバイで未経験からチャレンジできるエンジニアの仕事を探してみましょう。豊富な求人をそろえるスタンバイなら、自分にぴったりのエンジニアの求人がきっと見つかります。

スタンバイ|国内最大級の仕事・求人探しサイトなら