履歴書で希望職種はどう書く?具体的な記入欄や書き方のポイント

履歴書には応募者の基本情報や志望動機などを記載しますが、希望する職種がある場合は、どこに記載すればよいのでしょうか?履歴書で希望職種を書く方法や書き方のポイント、注意点を解説します。履歴書を作成予定の人は参考にしましょう。

履歴書の希望職種の書き方は?

履歴書を書く後ろ姿

(出典) pixta.jp

履歴書には一般的に、応募者の氏名や住所、学歴・職歴などに加えて、志望動機や自己PRなども記載します。しかし、希望職種を記載する欄は特に設けられていないため、希望する職種がある場合、以下のように本人希望記入欄に書き込むのが一般的です。

本人希望記入欄に記載

企業が独自に履歴書を用意する場合などは、希望職種を記載する欄が設けられているケースもあります。しかし一般的な履歴書には希望職種の記載欄はないため、本人希望記入欄に希望する職種を記載しましょう。

詳しくは後述しますが、希望職種に加えてシフトや勤務地などに関する希望がある場合も、こちらに書きます。

ただし希望職種を記載する場合、企業や店舗によっては、一般的な呼称と職種の呼び方が異なる場合があるので、注意が必要です。求人票や求人サイトに記載されている職種をしっかり確認してから書くようにしましょう。

希望職種の記載方法

本人希望記入欄に希望職種を書く場合、欄内に「希望職種:営業職」「職種:営業職を希望いたします」などのように記載するのが一般的です。厳密な記載ルールはありませんが、採用担当者が一目で把握できるように書く必要があります。

職種を希望する理由まで記載する必要はありませんが、応募企業が理由の記載を求めている場合には、必ず理由についても説明するようにしましょう。

希望職種の理由を記載する際には、「3年間の営業経験を生かせるため」といったように、端的に分かりやすく書くことが大事です。

履歴書の本人希望記入欄には何を記載する?

履歴書とペン

(出典) pixta.jp

希望職種は本人希望記入欄に書きますが、必要に応じて以下の内容も記載します。記載できるスペースには限りがあるので、いずれも端的に記載しましょう。

希望するシフト

アルバイトの場合、希望する週の勤務日数や曜日指定、働きたい時間帯などを記載します。「希望するシフト:平日週3日程度」「勤務可能日:月・水・金曜日」といったように書くとよいでしょう。

アルバイトの場合、シフトの希望について必ず聞かれるため、勤務できる曜日や時間帯を忘れずに記載しましょう。

もし勤務できない曜日や時間帯がある場合は、理由とともに書いておきます。シフトに関する具体的な話は面接時にされるので、ここでは採用担当者に希望が伝われば問題ありません。

希望職種や希望勤務地

希望職種は、前述の通り本人希望記入欄に記載します。さらに、複数の事業所や店舗を有する応募先の場合、希望勤務地の記載が必要な場合もあるでしょう。希望勤務地も本人希望記入欄に分かりやすく記載します。

ただし、募集職種や配属先は、求人票や求人サイトに記載されているケースがあるので、しっかり確認してから記載することが大事です。

なお、企業側の指定で希望勤務地を記載する必要があるものの特に希望がない場合は、「希望する勤務地:貴社の配属に従います」と書いておくとよいでしょう。

勤務条件に関する希望

応募先で勤務するにあたり、譲れない条件や希望する条件などがある場合も、本人希望記入欄に記載します。

例えば、平日週3日程度で9〜15時の勤務を希望している場合でも、水曜日は両親の手伝いや介護のため、昼以降は退勤させてほしいといった場合もあるでしょう。

勤務できない曜日や時間帯を記載するとともに、具体的な理由を追記します。お盆休みや年末年始など、長期休暇中にシフトを変更してもらいたい場合なども、本人希望記入欄に記載するようにしましょう。

希望する連絡方法や時間帯

電話やメールなど、希望する連絡方法や時間帯がある場合も、本人希望記入欄に書きます。例えば「就業中のため平日9〜17時はお電話に出られません。ただし、12〜13時の間は連絡が可能です」といったように、分かりやすく記載しましょう。

電話に出られない時間帯はもちろん、つながりにくい時間帯を書いておく点も重要です。折り返し電話する場合は、留守番電話につながるように設定しておき、メッセージを残してもらうようにしましょう。

特に希望する条件がない場合

履歴書の本人希望記入欄には、特に記載する項目がない人もいるでしょう。

希望欄にまったく何も書かずに提出する人は少なくありませんが、たとえ書くことがなくても、「貴社の規定に従います」「貴社の規定に準じます」などと書いておくことが大事です。

「特になし」と記載する人もいますが、これも避けた方がよいでしょう。

本人希望記入欄を書く際の注意点

履歴書を記入する手元

(出典) pixta.jp

本人希望記入欄を書く際には、以下の点にも注意しましょう。シフトや勤務条件、連絡を希望する時間帯などを記載する項目なので、余計な情報を書かないことも重要です。

給料や待遇に関する希望は避ける

給料や待遇に関する希望は、本人希望記入欄でも記載しない方が無難です。まだ書類選考の時点で、一方的に希望する収入などを伝えてしまうと、採用担当者によっては悪い印象を持たれてしまうでしょう。

希望する条件を押しつけすぎると、採用を見送られる可能性もあります。給料やその他の待遇に関しては、応募書類に記載するのではなく、面接時に相談するとよいでしょう。

志望動機や自己PRは専用欄に

志望動機や自己PRは、履歴書の専用欄に記載しなければいけません。専用の記載欄が設けられている情報は、本人希望記入欄に書かないようにしましょう。また、職種や仕事内容に関する質問も、基本的に記載するべきではありません。

自己PRや仕事に関する質問などは、面接時に確認しましょう。ただし、面接で確認したい場合であっても、求人票や求人サイトの募集要項などに、すでに記載されている場合もあります。

採用担当者に質問する前に、自分で確認できる情報ではないか、必ずチェックしてから質問内容を考えましょう。

文字数はできるだけ減らす

本人希望記入欄に記載する内容は、文字数をできるだけ減らすことが大事です。必要な情報は網羅しなければならないものの、無駄な情報を記載したり、冗長な表現になったりしないように注意しましょう。

記載できるスペースは限られており、空白をすべて埋めるように書き込むと採用担当者が読みづらいため、多くても8割程度に収める必要があります。

必要最低限の情報を記載するように心掛けましょう。過剰に文字数が多くなると、採用担当者に必要な情報が伝わらない可能性もあります。

複数の職種を希望する場合

履歴書を確認する面接官

(出典) pixta.jp

飲食店でアルバイトする場合に、ホールとキッチンスタッフのどちらにも興味があるなど、応募先によっては複数の職種を希望したい場合もあるでしょう。希望職種がいくつかある場合は、自分なりに優先順位を付けて、本人希望記入欄に記載します。

事前に応募先に確認するのが無難

希望する職種が複数ある場合、本人希望記入欄に自分なりに希望する順番を記載しても構いませんが、事前に複数の職種に応募ができるかについては確認しておきましょう。

事前に応募先に問い合わせ、担当者に聞いておくのが無難です。求人票や求人サイトの募集要項に記載されている場合もあるので、必ずチェックしておきましょう。

複数の職種に応募可能な場合は、優先順位を決めておき、「第一希望」「第二希望」といった形で記載すると分かりやすくなります。

希望順に関する詳しい説明は、面接の場でするとよいでしょう。面接の時点で、採用担当者から、採用された場合の配属先について相談される場合もあります。

履歴書の記載方法に関するQ&A

履歴書とペン

(出典) pixta.jp

履歴書の本人希望記入欄の記載方法に関して、よくある質問に回答します。本人希望記入欄に限らず、履歴書に必要事項を記載したら、何度か見直して間違いがないか確認しましょう。

記載すべきか迷う情報はどうする?

採用後、やむを得ない事情が発生して仕事を休む可能性がある場合や、勤務に制限が出てくる可能性もあるでしょう。応募前に、採用後の日常勤務に影響が出る要因が分かっている場合、本人希望記入欄に記載しておくことが大事です。

予期せぬ事態で仕事を休まなければならないケースは、誰でも起こりうることですが、事前に予見できるならば応募先に伝えておいた方がよいでしょう。

採用後、勤務に支障が出ないように配慮する姿勢も重要です。特に現在通院中で、勤務開始後にも通院する必要があると考えられる場合には、事情をしっかり記載しておきましょう。

記載する内容を間違えてしまったら?

履歴書の内容は何度か見直して、間違いのない状態で提出するのが基本です。もし記載する内容を間違えてしまった場合は、書き直しましょう。1カ所でも履歴書の記載内容を間違えている場合、提出前ならば全面的に書き直す必要があります。

ただし、提出まで時間がない状態で間違いを発見した場合は、二重線と訂正印を使って修正します。間違えている箇所に二重線を引き、訂正印を押して正しい情報を書きましょう。

また、すでに履歴書を郵送した場合や、オンラインで履歴書を送信している場合、間違いが判明した時点で、すぐに先方に連絡して訂正する必要があります。

電話で訂正を伝える場合は、連絡する時間帯にも配慮しましょう。相手の迷惑にならないタイミングを見計らうことが大事です。

希望職種の記入欄や書き方を知っておこう

履歴書を書く女性

(出典) pixta.jp

履歴書に希望職種を記載する場合、専用の記載欄は設けられていないケースが多いため、本人希望記入欄に記載するのが一般的です。

希望職種とともに、希望するシフトや勤務場所、連絡を希望する時間帯などをまとめて、分かりやすく記載しましょう。

必要な情報は網羅しなければいけませんが、余計な情報を記載したり、文字数が過多になったりしないように注意が必要です。志望動機や自己PRなどは、専用欄に記載します。

履歴書を書き終えたら、間違いがないかしっかりと確認してから提出し、万全の準備をしてから面接に臨みましょう。

アルバイト先や転職先を探しているなら、業界トップクラスの求人掲載数の「スタンバイ」の利用がおすすめです。こだわりの条件で求人を検索できるほか、仕事に関するさまざまな情報を収集できます。この機会に登録してみましょう。

スタンバイ|国内最大級の仕事・求人探しサイトなら