ダメな上司の特徴とは?主な口癖や上手に付き合う方法、対処法を紹介

「ダメな上司」とは、どのような上司なのでしょうか?特徴や共通する行動、よくある口癖を紹介します。ダメな上司との付き合い方や対処法、接するときのNG行動もチェックしましょう。職場の上司が「ダメな上司」と分かれば、付き合い方も見えてきます。

ダメな上司の特徴と共通する行動

あくびをするサラリーマン

(出典) pixta.jp

一口にダメな上司といっても傾向はさまざまですが、多くの「ダメな上司」には共通する特徴・行動が見られます。どのような共通点があるのか、見ていきましょう。

行動・言動に矛盾がある

ダメな上司は、行動・言動に矛盾があるのが特徴です。パターンはいくつか考えられるでしょう。

例えば、保身に走る上司は自分の指示をなかったことにして、部下を責める傾向があります。上司の能力が低く、指示が的外れであったにもかかわらず、認めようとしないのが特徴です。

結果だけを重視する上司にも、矛盾が見られます。成果が上がらないときだけ、自分の指示を棚に上げて「なぜこんなことをしたんだ」と厳しく叱責する上司は、ダメな上司といえるでしょう。

そのほか、場当たり的に発言し、毎回言うことが変わる上司も該当します。

部下に頼りすぎる

部下に頼りすぎるのは、決断力に欠け、無責任な行動・言動を繰り返すタイプのダメな上司です。

ほとんどの仕事を部下に丸投げし、悪い結果が出たときは責任も取らずに逃げ出してしまいます。働かない上に責任も部下に押し付ける上司は、嫌われる傾向です。

部下に嫌われるのを恐れ、ただ部下の提案に従っているだけの上司も、このタイプに当てはまるでしょう。たとえ部下が明らかに間違った行動をしていても、叱ったり諭したりすることはありません。

人の意見や提案を受け入れられない

自分の能力に自信を持ち、優秀と自負している人の中には、人の意見や提案を無視するタイプのダメな上司も存在します。自分の考えが一番正しいと思い込んでいるため、部下の提案が受け入れられないのです。

結果が伴えば良い上司として認められるケースもありますが、部下に過度なノルマを課したり見下したりしていると、ダメな上司になっていきます。

自分で仕事を進めた方が早いと思っているタイプも多く、部下に仕事を任せたがらず、結果が出なかったときの叱責も強くなるのが特徴です。

自分の感情や都合を優先させる

上司の中には、自分の都合を一番に考えてしまうタイプもいます。自分が好きな人だけを高く評価したり、機嫌が良いときだけ評価が甘かったりするのが特徴です。

嫌いな部下を不当に評価してしまうような人は、ダメな上司と判断できるでしょう。機嫌が悪いときに当たり散らし、現場の雰囲気を悪くするのもNG行為です。

自分の感情や都合が最優先のため、感情的になりやすく好き嫌いをはっきり口にしてしまう人も多いでしょう。

ダメな上司にありがちな口癖と例

説教する上司

(出典) pixta.jp

ダメな上司には、共通する口癖があります。ありがちなタイプと、よくある口癖を確認しましょう。職場の上司が似たような発言を繰り返し、周囲に迷惑をかけている場合、ダメな上司と判断できます。

無責任系上司のケース

部下に責任を押し付ける「無責任系上司」の口癖は、周囲に仕事を丸投げするためのものが基本です。

例えば、「全部君たちに任せるから」「自分たちで考えて行動して」といった口癖がよく出てくるでしょう。一見、寛容なせりふに聞こえますが、指示はなくどうすれば正解なのかも分かりません。本人は働かず、見ているだけというパターンもあります。

もし部下が自分で判断し、悪い結果が出れば「この件に関して責任は取れない」「(部下の行動については)何も聞いていない」のような発言が続くでしょう。

そのほか、「適当にやっておいたらいいよ」「僕には判断できない」もよくある口癖です。部下が失敗すると、真逆の発言をして保身に走るタイプの上司もいます。

こういった上司は能力が足りず、部下にどういう指示を出せばよいのか分からないのかもしれません。

理不尽系上司のケース

ダメな上司の中には、部下への態度が横柄な「理不尽系上司」もいます。自分の意思・希望を押し通すために、「黙って俺の言う通りにしていればいい」「お前の話を聞きたいんじゃない」のような口癖を持つ人が多いでしょう。

部下の要領が悪いと感じると、「なんでこんな簡単な仕事ができないんだ」「〇〇さんならすぐにやってくれるのに」と、厳しい発言を繰り返します。

理不尽な上司は、過去の話を持ち出すのも特徴です。残業や休日出勤ができない部下がいれば「昔は今よりずっと大変だった」「今の新人は楽だな」と説教を始め、時間を無駄にしてしまいます。

ダメな上司と上手に付き合う方法

考え事をする男性

(出典) pixta.jp

上司とは、仕事で付き合う必要があります。ダメな上司であったとしても、同様です。どのように付き合えば、トラブルを回避できるのでしょうか?上手に付き合う方法を紹介します。

成果を出して出世する

成果を出すと、自然と社内での地位が上がっていきます。ダメな上司に従うのが苦痛な場合、成果を出して昇進するのが近道です。

たとえ、上司よりも上の立場になるのが難しいとしても、出世すれば異動・配置換えにもつながります。ダメな上司から離れられれば、負担は減るはずです。

できるだけ早く成果を出すために、任された仕事は精いっぱい頑張りましょう。上司よりも頼りになる姿を見せられれば、昇進も近づきます。

なるべく関わらない方法を考える

上司といっても、仕事上やむを得ない部分を除いて、積極的に付き合う必要はありません。ある程度離れられるようなら、関わらない方法を考えるのもよいでしょう。

上司が複数いるのであれば、なるべく別の人に相談すると、ダメな上司に振り回されるリスクは低くなります。特に、プライベートな誘いや業務時間外の会話は、積極的に話しかけない限り発生しにくいでしょう。

関わらないで済むように、異動の打診や対応業務の変更を相談する方法もあります。どうしても指示を聞く必要がある場合は、検討しましょう。

相手の良いところを見つける

ダメな上司と思っていても、企業に長く勤めて昇進している以上、何らかの能力や魅力を持っている可能性はあります。積極的に関わり、相手の良いところを見つけるのも1つの方法です。

特に、自分はダメな上司と思っているのに、同僚・先輩からは評価されている場合、単に苦手意識を持ってしまっているだけかもしれません。

トラブル時の対処法を見つけるには、上司の性格的な特徴を知るのが一番です。相手の考えが分かると、なぜ上司がダメな発言・行動を繰り返すのかも見えてくるでしょう。

ダメな上司と接する際のNG行動

上司の説教

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ダメな上司と接していると、イライラや疲労がたまります。しかし、たとえ上司が原因で問題が起きていても、自分の評価を下げるような態度や行動はおすすめできません。注意したいNG行動を紹介します。

感情的に反論する

明らかに上司の言うことがおかしいとしても、感情的に反論するのはNGです。余計に相手を怒らせてしまい、ケンカや大きなトラブルの原因になります。

受け入れにくい指示・指導があったとしても、冷静に対処しましょう。怒鳴り合うような状況では、職場全体の雰囲気が悪くなります。相手の方が悪いと伝えても、全員に分かってもらえるとは限りません。

言い返してしまい、上司に目を付けられると、職場での居心地が悪くなるケースもあるでしょう。あくまでも相手の方が立場が上であると理解し、礼儀正しい対応を心掛けることが大切です。

自分の仕事を投げ出す

上司のせいで仕事が進まなかったり、効率が下がったりといったトラブルが続くと、やる気が失われてしまいます。しかし、自分の仕事を投げ出すのは避けましょう。

仕事を投げ出すと、周囲から評価してもらえなくなるのは自分です。特に、投げ出すと業績やプロジェクトの進行に支障が出る場合、周囲の人にも迷惑をかけます。今の仕事を続けるのであれば、自分が困るだけでメリットはありません。

たとえ上司が原因であっても、自分の仕事は品質を維持しましょう。別の上司に相談する、時間をかけて取り組むなど方法はいくつもあります。

上司の悪口を周りに吹聴する

職場で上司の悪口を吹聴するのは、得策ではありません。相手に問題があるとしても、職場関係者の前で悪口を言うと、いつか本人にも伝わってしまいます。

悪口を話した相手が、上司と親しい可能性もあるでしょう。余計な対立を生むだけでなく、自分が追い込まれる可能性もあります。

上司の行動に悩んでいる場合、信頼できる相手や家族・友人に話を聞いてもらう程度にとどめる方が、リスクは少ないでしょう。

上司が原因でトラブルが続くときの対処法

相談窓口

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努力・対策だけで上司による問題が解決しないときは、どのような対処法があるのでしょうか?どうしても状況が改善しないときに、試したい対処法を紹介します。

上層部や相談窓口に相談する

業務や精神に支障が出ているときは、上層部や人事部などの相談窓口を頼るのもおすすめです。問題となっている上司よりも上の立場の人に相談すれば、解決する可能性は高くなります。

人事部では、異動・配置換えの相談ができるでしょう。パワハラ・嫌がらせといったトラブルであれば、専用の窓口を設けている企業も多くなっています。

相談する上で、なるべく上司の悪口は避けるよう心掛けましょう。また、憶測や主観ではなく、事実に基づいて話すことも大切です。特に、辞めるつもりがない場合、悪口を言ってしまうと遺恨が残ります。

上司と合わないとしても、けなす必要はありません。「悪口を言う人」という印象にならないよう、自分の希望や問題点を伝えるのがポイントです。

魅力的な人材が集まる企業に転職する

社内で対処が難しい場合、転職という解決法もあります。もちろん、周囲との協力や相談窓口へ掛け合って改善されるのであれば、その方が望ましいでしょう。

転職は最終手段ですが、無理に上司と付き合い大きなトラブルに発展するのであれば、環境を変える方向に切り替える方がストレスがたまりません。

自分が活躍できる転職先を見つけるためには、多くの求人情報をチェックするのが近道です。次はダメな上司に悩まされないよう、魅力的な企業を選びましょう。

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ダメな上司に振り回されず対処法を探そう

ビジネスマン

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職場の「ダメな上司」に困っているときは、トラブルを回避しながら、周囲と協力し仕事を進めていくのが基本です。しかし、問題が解決せず大きなトラブルに発展している場合は、さらに立場が上の役職者や人事部への相談も検討しましょう。

たとえ上司に問題があっても、自分の仕事は投げ出さず、自分の評価を下げないよう心掛けることが大切です。転職を検討している場合は、早めに転職活動を始め、めどが付いてから退職を申し出る方がよいでしょう。