求人を探す方法は?探し方のコツや企業を見極めるポイントも解説

転職はしたいけれど、自分に合った求人をどう探せばよいか迷っている人は多いかもしれません。希望の条件を満たす職場を探すにはどうすればよいのでしょうか。求人を探すコツや、優良な企業を見極めるためのポイントを解説します。

自分に合った求人の探し方のコツは?

パソコンで検索する

(出典) pixta.jp

求人を探す際は、コツを押さえておくのがおすすめです。自分に合った求人探しをするためのポイントを4つ紹介します。

求人探しの軸を決める

まず、求人探しの軸となる「転職の目的」を明確にしておくことが大切です。目的があいまいなままでは、希望の業界や職種、転職先に求める条件なども定まりません。転職の目的は、そのままキャリアプランにもつながります。

目的を考えるときは、退職の理由を振り返ってみましょう。例えば「仕事内容が合わない」「残業が多い」など、現在の職場に不満を感じている場合は、不満だけで終わらせずにその先まで考える必要があります。

どのような仕事や働き方なら満足できるのかと考えることで、自分に合った求人の条件が明らかになるでしょう。転職の目的は、求人探しで重要なポイントになります。

条件の優先順位を決める

求人探しの軸が定まったら、転職先の企業に求める条件を考えていきます。まずは、待遇面・職場の雰囲気・働き方など、希望する条件を全て挙げて構いません。

条件が出そろったら、自分にとって譲れないものから優先順位を付けていきましょう。全ての条件を満たす求人に出合えるのが理想ですが、現実には困難です。

例えば、年収の高さと休日の多さのどちらを優先させるかなど、譲れない条件をあらかじめ決めておけば求人を探す際の指標になります。希望の条件が全てかなう求人はないと念頭に置いて、ある程度妥協することが必要です。

スキルを生かせる求人を選ぶ

身に付けてきたスキルや経験を生かせる求人を選ぶこともポイントです。スキルというと専門性のあるものだと考えがちですが、問題解決能力・プレゼン能力・コミュニケーション能力などのポータブルスキルも、十分なアピールポイントになります。

特に未経験の業界や業種で求人を探す際は、ポータブルスキルが強みとなるケースもあるでしょう。また、取得している資格を生かせる求人を選ぶのもおすすめです。

取得している資格の級が低くても、スキルとして活用できる自信があれば、採用される可能性も高くなります。

企業研究をしっかり行う

入社後のミスマッチを避けるために、応募前に企業研究をしっかり行いましょう。自分にマッチする企業なのかを判断するには、事業内容・経営理念・ビジョンのほかに、社風などについても調べておくことが大切です。

同じ業界や業種でも、企業によって経営方針や働きやすさは異なります。自分の価値観に合った働き方ができるのか、理想のキャリアプランを実現できるのかなどを見極めた上で入社すれば、早期離職のリスクも防げるでしょう。

企業の公式サイトはもちろん、口コミサイトなどもチェックするのがおすすめです。ブラック企業を避けるためにも、慎重に調べておく必要があります。

主な求人の探し方

ハローワーク

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求人を探す方法は、ハローワークや求人サイトを活用するほかに、企業の公式サイトからの応募や知人の紹介などがあります。どの方法がよいかはケースバイケースなので、自分に合った探し方を選択しましょう。

ハローワークで探す

ハローワークは、多種多様な業界や職種の求人情報を提供してくれる、厚生労働省による雇用サービス機関です。全国各地に拠点があり、「ハローワークインターネットサービス」を使った検索も可能です。地元の企業の情報が多く掲載されているのも特徴で、民間の求人サイトなどに出ていない求人もあります。

登録が必要ですが、職業相談や面接対策などのほか資格取得の助成サービスもあるため、1人で転職活動をするのが不安な人やブランク期間がある人は安心できる方法です。

ただしハローワークには無料で求人を出せるので、福利厚生が充実していない小さな会社や、離職率の高い企業などの求人が掲載されていることもあります。

出典:ハローワーク |厚生労働省

民間の求人サイトで検索する

転職の際によく活用されるのが民間の求人サイトです。全国各地の求人情報が掲載されており、膨大な量の求人の中から、希望する条件を指定して検索できます。

24時間いつでもPCやスマホから検索できるため、空いた時間を活用しながら自分のペースで求人探しができるのも魅力です。職歴やスキルなどを登録しておくと、企業からのスカウトが届くこともあります。

登録しなくても検索はできるので、とにかくたくさんの情報を集めたい人にもおすすめです。面接対策などのサポートはありませんが、サイト内のコラムやブログ記事で転職に関するノウハウを公開しているところもあります。

求人サイトのスタンバイにも全国の求人が掲載されているので、チェックしてみてください。

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企業の公式サイトで求人情報を探す

入社したい企業が決まっている場合は、公式サイトの採用情報をチェックしてみるのも1つの方法です。自社サイトで採用情報を公開している企業は多くあります。

一般の求人サイトより詳しい情報を知りたいときや、学校法人や公的機関などへ転職したい人におすすめです。社員の声や職場の写真が掲載されていることもあるので、待遇面や業務内容だけでなく、社風などを知りたいときにも役立ちます。

直接応募することにより、レスポンスが早い可能性もあるでしょう。ただし、タイミングによっては、すでに募集が終了している情報が掲載されているケースもあります。

友人や知人に紹介してもらう

友人や知人からの紹介には、縁故採用とリファラル採用の2種類があります。縁故採用は、親族など血縁関係にある人や個人的なつながりの強い人からの紹介で、ほぼ採用が決まっていることも少なくありません。

リファラル採用の場合は、スキルや経験がある人を紹介し、企業側がニーズに合う人材だと判断すれば採用に至ります。友人や知人から紹介してもらう場合は、あらかじめ企業の内情などを聞いておけるので、大きなミスマッチを起こさないのがメリットです。

しかし、自分には合わない会社だったとしても、紹介してくれた人に迷惑がかかるため断りにくいというデメリットもあります。また、ブラック企業で自分が辞める代わりに紹介するケースもあるようなので、注意が必要です。

優良な求人を探すときのチェックポイント

勉強をする男性

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求人探しで失敗しないために、求人票のチェックポイントについても知っておきましょう。主なポイントを4つ紹介します。

給料の額面だけで判断しない

給料をチェックするときは、額面だけでなく手当の割合なども確認しましょう。額面が高くても、基本給が安いとボーナスの額に影響します。ボーナスが支給されないケースもあるので、年収を確認しておくことも大切です。

基本給が安すぎるときは、最低賃金を下回っていないか注意しましょう。逆に給与が高すぎる場合は、厳しいノルマをこなしたときの成功報酬や、残業代が含まれている可能性もあります。

福利厚生の内容を確認する

福利厚生には、社会保険・年次有給休暇・育児休業など法律で義務付けられている法定福利厚生と、通勤手当・住宅手当・年間休日などの法定外福利厚生の2種類があります。

法定外福利厚生は、企業が独自で設定できるものです。そのため、企業によって充実度も異なります。法定外福利厚生は、働きやすさにもつながるため、求人探しの際にしっかりチェックしておくのがおすすめです。

また、労働基準法では年間休日の最低日数が105日と定められており、下回る場合は法律違反に当たります。逆に、120日以上あれば優良企業の可能性が高いでしょう。

出典:労働基準法 | e-Gov法令検索

残業についてもチェックする

残業時間が法定労働時間を超えていないかチェックしましょう。労働基準法第32条では、休憩時間を除いて週に40時間を超えた労働を禁止しています。

企業側と従業員で労働時間の延長に関する協定(36協定)を結んでいる場合も、1カ月45時間・1年360時間を超えた労働はできません(労働基準法第36条)。この範囲を超えている企業は、法律に違反していることになります。

また、残業時間が法定労働時間の範囲内でも、残業代が適切に支給されているか確認することも必要です。基本的に管理職には残業代が支給されないため、肩書きだけの管理職として採用し、残業代を支払わずに長時間労働させる悪質なケースもあるので注意しましょう。

出典:労働基準法 | e-Gov法令検索

求人が掲載される期間や回数に要注意

募集期間が長い・頻繁に掲載されるなどの場合は、労働条件や環境などが悪い可能性があります。募集期間が長い理由は、求人を出しても人が集まらないか、採用が決まってもすぐに辞めてしまっているかだと考えられるためです。

頻繁に掲載される場合も、何らかの理由で従業員が定着しないからかもしれません。新規事業の立ち上げなどで多数の人材が必要となるケースもありますが、常に求人サイトで名前を見かけたり、掲載期間が長かったりする企業には注意しましょう。

求人の探し方に迷ったら

パソコンで調べる男性

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どのような業界や職種に応募してよいか迷ったときは、強みやスキルを明確にしたり、やりたくない仕事から考えていったりする方法もあります。求人の探し方に迷ったときの対策についても見ていきましょう。

自己分析で強みやスキルを洗い出す

求人の探し方が分からないという人は、自分の強みやスキルを把握できていないからかもしれません。過去の職歴や経験を振り返る自己分析によって、自分の強みやスキルを洗い出してみましょう。

頭で考えるだけでなく、書き出してみるのがおすすめです。強みやスキルを把握しておけば、自分にはどのような業界や職種が適しているのか見えてきます。

スキルを生かせる仕事なら、採用される確率が高くなるだけでなく、入社後もやりがいを持って働けるでしょう。また、未経験の業界や職種に応募する際も、強みやスキルを洗い出しておくと面接でアピールできるポイントが明確になります。

やりたくない仕事を考える

何をやりたいか分からないときは、やりたくない仕事や自分に合わないと思う仕事を考えてみるのもよい方法です。現在の仕事が嫌で転職したいときは、どのような点に苦手意識を持っているのか考えてみましょう。

苦手意識を持つということは、その仕事に向いていないからだとも考えられます。転職を繰り返さないためには、自分に向いていない仕事を知っておくことも大切です。

なんとなく面白そうというイメージだけで判断して、実際には向いていなかったという事態も避けられるでしょう。

コツを押さえて求人を探そう

笑顔のビジネスパーソン

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求人を探すには、まず転職の目的を明確にすることが大切です。その上で、譲れない条件に優先順位を付け、自分のスキルを生かせる求人を探してみましょう。求人票や企業サイトなどで、労働条件や職場環境などをチェックすることも大切です。

ハローワークや求人サイトの利用などさまざまな方法があるので、自分に合ったやり方で探しましょう。求人数が豊富なスタンバイは、スキルや勤務形態など、こだわりの条件を指定した検索が可能です。

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