商品企画に必要なスキルとは?業務内容とスキルの磨き方もチェック

1つの商品を作り上げるまでには、さまざまな人が関わっています。商品企画は、商品を作る上で重要な役割を持つ仕事です。必要とされるスキルや磨き方、志望動機の書き方を解説します。商品企画の主な仕事内容も見ていきましょう。

商品企画に必要なスキルは何?

企画会議

(出典) pixta.jp

商品企画の仕事をするには、どのようなスキルが求められるのでしょうか?仕事を進めていく上で必要になる能力と、どのような場面で役立つのか解説します。

ニーズを見つけ出す「分析力」

売れる商品を企画するには、ニーズを見つけ出さなければなりません。ニーズがない商品を販売しても、利益が出る可能性は低いでしょう。

アイデアを出す前に市場調査を行い、顧客のニーズをつかむ作業が行われます。情報の取捨選択や、ニーズの把握には分析力が必要です。

情報収集能力に加えて、集めた情報からどのような商品が売れるのか見極める分析力を兼ね備えた人が商品企画に向いています。

新しいものを生み出す「発想力」

売れる商品の傾向が分かったとしても、傾向だけでは商品は作れません。商品の種類や機能、具体的なデザインをどうするかなど、アイデアを出していきます。

企画職には、商品を作るための発想力が必要です。新商品を生み出すアイデアや改良の方法など、さまざまな形で考えていきます。

チームで話し合い、アイデアを形にする作業も行われるため、協調性やほかの人のアイデアをまとめ上げる能力も求められるでしょう。

企画を通す「プレゼンテーション能力」

企画した商品は、関係者による会議や責任者の判断で制作するかが決まります。自分のアイデアを通すには、決定権を持つ相手に対するプレゼンテーション能力が必要です。

自分の案にどのような魅力があるのか、どのような層に受け入れられるのか、説得力のある説明をしなければなりません。

頭の中で考えているアイデアが素晴らしいとしても、プレゼンテーションがうまくいかなければ、周囲に理解してもらうのは難しいでしょう。

単に商品の魅力を話すだけではなく、アイデアを受け入れてもらえるように、周囲とのコミュニケーションもしっかり取っておく必要があります。

必要とされるスキルの磨き方

プレゼン

(出典) pixta.jp

商品企画には、多くのスキルが必要とされます。どのようにして、スキルを磨いていけばよいのでしょうか?主なスキルと、能力を高めていく方法を紹介します。

分析力を高めるには土台が必要

分析力は一般的に、経験や論理的思考によって磨かれるものです。商品企画においては主に、「ニーズ」を把握するために必要とされます。

ニーズを理解するには、市場調査やアンケートの結果を分析する以外に、売れ筋商品の傾向や流行を察知する敏感さが求められるでしょう。

市場調査の結果の中から「本当にニーズがあるもの」を導き出すには、普段から流行を意識し、自社の顧客が求めているものを見つけ出す土台が必要です。

商品に関する知識量や、これまでに売れた商品の共通点を判断するための論理的思考力も重要になってきます。

発想力を磨くには幅広い考えに触れる

これまでにないアイデアを生むには、固定観念にとらわれないことが大切です。「今までがこうだったから」と、その範囲内で思考がストップすると、新しい発想は生まれないでしょう。

発想力を鍛えて商品企画に生かすには、多くの人の考え方に触れ、受け入れる努力も必要です。読書や大勢が集まる場で討論するなど、知識・経験を積む機会を増やしましょう。

アイデア出しの訓練を行うのも効果的です。頭の中を整理するために使われる「マインドマップ」や「ブレーンストーミング」のような手法を取り入れるのもよいでしょう。短時間に多くのアイデアや連想を繰り返すことで、発想力が磨かれていきます。

プレゼンテーション能力はセミナーも有効

プレゼンテーション能力は、「相手を説得する力」や「考えていることを相手に伝える力」とも言い換えられます。プレゼンテーションを成功させるには、複合的なスキルが必要です。

話に説得力を持たせるには、話し方や姿勢、間の取り方を訓練する必要もあります。スピーチのやり方を学ぶセミナーに参加すれば、効率良く勉強ができるでしょう。

また、自分の思考を分かりやすく相手に伝えるには、話す内容をうまく組み立てなければなりません。伝わりやすくなるように、構成の組み立て方も学ぶ必要があるでしょう。

そもそも商品企画とは

分析作業

(出典) pixta.jp

商品企画とは、具体的にどのような仕事を指すのでしょうか?似た意味で使われる「商品開発」とは違いがあるのか、主な仕事内容と特徴を紹介します。

ニーズに合った商品を生み出す仕事

商品企画は、商品を作り上げる上で欠かせない初期の部分を担う仕事です。まずは市場のニーズを把握し、どのような商品を作るべきか考えます。

アイデアを出し、売り出す商品のイメージを決めるまでが主な役割です。個々の商品に携わるだけでなく、ブランド全体の方向性や、経営戦略を考えるケースもあります。

基本的には、顧客が求める商品を作ることが主な目的といえるでしょう。

商品開発との違い

商品企画と商品開発は、企業によって扱い方が変わります。商品企画を「商品・ブランドのイメージを明確にする仕事」と捉える企業の場合、商品開発は「イメージを形にして実際の商品を開発する仕事」です。

商品企画と商品開発は近い仕事のため、「商品企画・開発部」として仕事内容が幅広く設定されているケースもあります。

車のメーカーや食品工場のように、「企画・プロモーションのプロ」と「製造・開発のプロ」が企業内にいる場合は、部署を分けていることが多いでしょう。

商品企画へ応募する際の志望動機の書き方

履歴書を書く

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転職をする際には、志望動機を聞かれる可能性が高くなります。履歴書にも項目があるため、なぜ応募したのかを伝える必要があるでしょう。一般的な書き方のポイントと、例文を紹介します。

なぜ商品企画なのかがポイント

商品企画・開発に携わるには、強い熱意や経験が必要です。商品企画未経験であっても、マーケティング・デザイン・商品に関する知識・関連する経験などが求められるでしょう。

転職を目指す場合、企画職に応募した理由だけでなく、その企業を選んだ理由も合理的に説明できると評価が上がります。

「これまでの経験が生かせる」「企業の考え方に魅力がある」「希望するキャリアプランと企業の路線がマッチしていた」など、いくつか理由は考えられるでしょう。

企業の商品・ブランドに対する思いを伝えるのもよいですが、企業が扱う商品のコンセプトや目的を理解している必要があります。

「商品企画」へ応募するときの志望動機例文

商品企画に応募する際は、「商品企画に携わりたいと感じた理由」「自分のどのような経験・スキルが生かせるのか」を中心に志望動機をまとめていきましょう。

マーケティング経験があるケースの例文を紹介します。

【例文】

○年間、○○のマーケティングに携わり、自分でアイデアを出し商品を作り上げていく仕事をしてみたいと感じるようになりました。

貴社では、市場調査やプロモーションまで企画部が担当していると知り、現職での経験も生かせるのではないかと考え、応募を決めました。

経験がない場合、企業が扱うカテゴリや商品の知識・経験・資格など、アピールできるものがあれば盛り込むと説得力が増します。

転職前に仕事に必要なスキルを確認しよう

スーツ姿の女性

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アイデアを出し、顧客のニーズと一致した人気商品を作りたいと考えているなら、商品企画の仕事が向いています。職種が未経験であっても、これまでの経験・スキルを生かせる分野で活躍できるかもしれません。

商品企画の仕事を探しているなら、求人サイトをチェックしましょう。「スタンバイ」でも、求人を探せます。まずは企業が求めるスキルと、自分の経験がマッチしているのかを確認した上で、応募を決めましょう。

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