プログラマーのやりがいとは?向いてる人の特徴と求められるレベル

プログラマーの仕事は大変な分、やりがいも大きいといわれます。仕事の魅力や向いている人の特徴、将来のキャリアパスについて詳しく解説します。

プログラマーのやりがいをチェック

プログラミングする手元

(出典) photo-ac.com

IT人材の不足が叫ばれる中、将来性が高いといわれるプログラマーを目指す人が増えています。プログラミング言語を使い、黙々と作業をこなすイメージがありますが、どのような部分に仕事のやりがいや魅力があるのでしょうか?

ものづくりを仕事にできる

プログラマーの楽しさは、最先端の技術を使ったものづくりに関与できる点です。ものづくりというと、伝統工芸の職人や製品を製造する技術者をイメージする人が多いですが、物体を作り上げることだけがものづくりではありません。

プログラミング言語を駆使し、ゼロからシステムやアプリを開発するプログラマーの仕事も立派なものづくりといえます。

ものづくりに携わる人にとって、イメージが形になった瞬間の喜びはひとしおです。自分が開発したシステムが人の役に立っていることを知ったときは、感動を覚えるでしょう。

プログラムが思い通りに動いた瞬間

プログラマーの仕事は、地道で骨が折れる作業の繰り返しです。プログラムが一発で意図通りに動くケースは少なく、テストや不具合の修正などを繰り返しながら完成度を高めていきます。

難易度の高い案件では、完成までに時間も手間もかかりますが、思い通りに動いた瞬間は大きな達成感を得られるでしょう。

多くのプログラマーは、よりよいものを作るにはどうしたらいいかを常に考えながら作業をしています。「保守性が高い」「動作に無駄がない」「バグが起きにくい」など、よいプログラミングができたときの喜びは大きいでしょう。

常に最先端の知識・技術に触れられる

IT業界は技術革新のスピードが目覚ましく、自分の知識や技術にあぐらをかく人は容易に淘汰されてしまいます。それゆえ、プログラマーをはじめとするエンジニアは、最先端の知識・技術を学び続けなければならないのです。

日常の業務と並行して、スキルをアップデートすることは大変ですが、時代の最先端を走っているという自覚がモチベーションにつながっているようです。

新技術への好奇心が強い人にとって、プログラマーはぴったりの仕事といえるでしょう。

スキル次第で高年収も可能になる

プログラマーは技術職なので、一度身に付けたスキルは一生ものの武器として使えます。スキルのアップデートを怠らなければ、それなりに収入も増えていくでしょう。

国内のIT市場は拡大傾向にありますが、IT人材は大きく不足しているのが現状です。採用市場では企業間の人材獲得競争が激化しており、有能なプログラマーを高待遇で囲い込むケースも出てきています。

また、キャリアを積んでフリーランスプログラマーとして独立すれば、自分が望む働き方ができる上、高単価案件を獲得できるチャンスにも恵まれるでしょう。

どのような働き方を選ぶにしろ、高年収はスキル次第である点を忘れてはいけません。

プログラマーに向いている人の特徴

パソコンを操作する男性

(出典) photo-ac.com

プログラマーはやりがいとお金の両方が得られる仕事ですが、誰でも活躍できるわけではありません。向き・不向きが顕著な職業のため、適性を早い段階で見極める必要があります。

物事を論理的に考えられる

プログラマーに向いているのは、論理的思考力がある人です。論理的思考力とは、物事の因果関係を明らかにし、筋道を立てながら考える力を指します。

プログラミングは、プログラミング言語を使ってコンピューターに指示・命令を出すことです。コンピューターは曖昧な言葉や表現が理解できないため、論理的で的確な指示を出さなければなりません。

また、論理的思考力がある人は、現状の分析→原因の特定→解決策の立案が迅速にできるため、エラー発生時にもスムーズに対処できます。

プログラミング・ものづくりが好き

プログラマーは、プログラミングが好きな人でなければ務まらない仕事です。特に、地味で細かい作業が苦にならない人や、ゼロから何かを作り上げるのが好きな人に向いているでしょう。

パソコンの前に長時間座っていなければならないため、高い集中力と忍耐力も必要です。「好きなことに没頭すると、時間を忘れて夢中になってしまう」「妥協せずによいものを作りたい」という人は、プログラマーとしての素質があるかもしれません。

仕事で求められるプログラミングのレベル

プログラミング画面

(出典) photo-ac.com

プログラマーを目指して勉強に励んでいる人の中には、「どの程度のスキルがあればプログラマーとして働けるのだろう」と、目安を知りたい人もいるはずです。仕事探しをスタートする前に、自分のレベルを把握しておきましょう。

最初は基本の知識があればOK

プログラマーにはレベルがあり、レベルに応じた業務を行います。プログラマーとして働いた経験がない人の場合、プログラミングの基本学習を終えた程度のレベルでも問題はありません。

プログラミングの基本が身に付いており、分からないところは自分で調べて何とかできるというレベルであれば、就職は可能でしょう。

IT人材は多くの企業で不足しており、企業側も採用のハードルを下げているのが実情です。あえて未経験者を採用し、自社で育成する企業もあります。

ただし、「就職ができるレベル」と「稼げるレベル」はまったくの別物です。基本学習を終えた程度では一人前とはいえないため、入社後は先輩プログラマーの下でコツコツと経験を積んでいくしかないでしょう。

自分のレベルを確認する方法

就職・転職活動をするにあたっては、自分のプログラミング技術を客観的に分析し、相手にきちんと伝えられるようにしておく必要があります。レベルが曖昧な場合、企業が求める人材に一致せず、採用のミスマッチが生じてしまうでしょう。

レベルの確認方法としては、以下のようなものが挙げられます。

  • プログラマ能力指標表を参照する
  • オンライン採点システムでレベルのチェックをする
  • プログラミングスクールで第三者の意見を聞く
  • プログラミング能力検定を受ける

プログラマーに関する基礎知識

パソコンとスマホを操作する男性

(出典) photo-ac.com

趣味でプログラミングをしている人の中には、職業としてのプログラマーがイメージできない人もいるかもしれません。仕事内容やおすすめの資格、キャリアパスなど、プログラマーに関する基礎知識を解説します。

主な仕事内容

プログラマーの主な仕事は、システムエンジニアが作成したプログラム設計書に基づいて、プログラミングを行うことです。プログラミングとは、コンピューターを動かすための指示を順番に書き出す作業を指します。

プログラムを組んだ後はテスト作業を行い、うまく作動しない場合はバグや不具合を見つけて修正します。

多くの現場では、システム開発は以下の「ウォータフォール」といわれる流れで進んでいくのが一般的です。

  1. 要件定義
  2. 設計
  3. 開発・実装
  4. テスト
  5. リリース
  6. 運用・保守

要件定義と設計は「上流工程」、開発以降は「下流工程」と呼ばれ、プログラマーは主に下流工程を担います。

おすすめの資格

プログラマーの仕事は資格がなくてもできますが、資格があれば自分の知識や技術のレベルを客観的に示せるでしょう。以下は、仕事探しで有利になるおすすめの資格の一例です。

  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • ITパスポート試験
  • C言語プログラミング能力認定試験
  • Javaプログラミング能力認定試験
  • PHP技術者認定試験
  • Ruby技術者認定試験

「基本情報技術者試験」は、ITエンジニア全般を対象とした国家資格です。ITエンジニアの登竜門ともいわれ、基本的な知識や技能、実践的な活用能力が試されます。

企業によっては、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験の合格を昇格条件にしているケースもあるため、事前に取得しておけば仕事探しでは有利になります。

プログラミング言語には、C言語やJava、PHPなどのさまざまな種類があるので、プログラミング言語別の資格も取得しておくのが望ましいでしょう。

豊富なキャリアパス

プログラマーにはさまざまなキャリアパスがあります。プログラマー一筋の人もいますが、以下のような上流工程やマネジメントを目指す人が多い傾向があります。

  • システムエンジニア(SE)
  • プロジェクトマネージャー(PM)
  • データベースエンジニア
  • インフラエンジニア

「システムエンジニア」は、上流工程から下流工程までのシステム開発全般に関わる職種です。クライアントの要望に基づいて設計書を作成したり、予算・人員・進捗などの管理を行ったりします。

「プロジェクトマネージャー」は、プロジェクトチームの責任者として、顧客との交渉やメンバーのマネジメント、プロジェクト全体の管理などを行います。

一方、管理よりも現場で開発に携わりたい人は、特定分野のスペシャリストを目指すのがよいでしょう。データベースの開発・設計に関わる「データベースエンジニア」や、企業のIT基盤の構築に関わる「インフラエンジニア」などのキャリアパスがあります。

趣味を生かした仕事を目指してみよう

手帳を見ながら考える男性

(出典) photo-ac.com

新型コロナウイルス感染症の影響で「おうち時間」が増えた頃から、趣味でプログラミングを始めた人も多いでしょう。プログラミングやものづくりが好きな人は、プログラマーを目指してみてはいかがでしょうか?

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