プログラマーの平均年収はいくら?年収1,000万円へのロードマップ

「プログラマーは稼げる職業なの?」「プログラマーに転職したいけれど、今より給与が下がるのではないかと心配」といった悩みを持っている人もいるでしょう。

この記事では、プログラマーの平均年収やスキル別の年収の違い、フリーランスになると年収は上がるのか否か、年収をアップさせる方法などを紹介しています。

給与に不満があるプログラマーの人や、これから転職しようと思っている人に役立つ情報を掲載していますので、ぜひご覧ください。

この記事のポイント

・プログラマーの年収は平均より高い?
プログラマーの平均年収は約574万円と、給与所得者全体と比較すると高い傾向です。
・プログラマーが平均年収を上げるには?
プログラミングの基本スキル以外にも、周辺知識やコミュニケーション能力を磨くと年収アップにつながります。
・キャリアチェンジにおすすめの職種は?
プログラマーとしての経験を積んだ後は、SE・プロジェクトリーダー・ITコンサルタントなどの道へ進み、年収を上げることもできます。

プログラマーの年収はいくら?

パソコン二台とモニターを使う男性プログラマー

(出典) pixta.jp

プログラマーの平均年収を知らないと、求人情報を見ても比較検討をしにくいといえます。実際のところ、プログラマーの平均年収はいくらくらいなのか、見ていきましょう。

※一般的に給料は基本給を指し、諸手当を含めませんが、本記事では諸手当を含めた給与を給料としています。
※賃金構造基本統計調査のデータは、一般労働者・企業規模10人以上のものを使用しています。
※平均年収(年間の給料)は、賃金構造基本統計調査の「きまって支給する現金給与額」の12カ月分と「年間賞与その他特別給与額」を合計した金額です。

平均年収は約574万円

「令和6年賃金構造基本統計調査」を見ると、プログラマーが属するソフトウェア作成者の平均年収は、約574万円です。

国税庁が公表している「令和5年分 民間給与実態統計調査」を見ると、給与所得者の平均年収は460万円なので、プログラマーは平均よりも高い給与を得ていることが分かります。

「job tag(職業情報提供サイト)」が公表している就業者統計データを見ると、プログラマーの数は全国に38万9,760人、月の労働時間は155時間、平均年齢は38歳です。

出典:賃金構造基本統計調査 / 令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 | 政府統計の総合窓口
出典:プログラマー - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
出典:令和5年分 民間給与実態統計調査|国税庁

男女別では男性約598万円・女性約473万円

前述したプログラマーの平均年収を、男女別に見てみましょう。男女別の平均年収は男性プログラマーが約598万円、女性プログラマーが約473万円です。

賃金に格差がある理由は、女性の方が非正規雇用の割合が多いことや、女性の管理職が少ないことなどが関係しているとされます。

「令和5年分 民間給与実態統計調査」を見ると、日本の給与所得者のうち正社員の平均年収は男性が569万円、女性が316万円です。職種を限定しない場合、より大きな格差があることが分かります。

出典:賃金構造基本統計調査 / 令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 | 政府統計の総合窓口
出典:男女賃金格差の主な決定要因 と格差是正の対策について
出典:令和5年分 民間給与実態統計調査|国税庁

スキルレベルではITSS5以上の年収が高め

プログラマーの年収は、スキルレベルによっても異なります。ITSSは「ITスキル標準」とも呼ばれ、ITに関する能力を評価するために設けられた指標です。スキルレベルと年収の関係を見てみましょう。

【ソフトウェア開発スペシャリストの場合】

  • ITSSレベル1~2:一定の作業を自力で担当することが可能(435~600万円)
  • ITSSレベル3:要求された作業を自力で遂行可能(450~695万円)
  • ITSSレベル4:要求された作業だけでなく業務上の課題を見つけ、主体的に解決できる(500~750万円)
  • ITSSレベル5以上:技術や方法論、ビジネスを創造可能(550~866万円)

目安となる年収の幅は広いですが、高度なスキルを持っている人ほど年収が高い傾向です。

出典:スキルレベル別給与データ(年収) プログラマー - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

企業規模別では1,000人以上で違いが顕著に

「令和6年賃金構造基本統計調査」に基づき、企業規模別のプログラマーの年収の違いを見てみましょう。

  • 1,000人以上:約656万円
  • 100~999人:約549万円
  • 10~99人:約517万円

企業規模が小さいほど、給与の額が少なくなる傾向です。大企業とそのほかの企業では、100万円近い収入の差があります。高収入を狙うのであれば、できるだけ大きな企業に転職をした方が有利になりやすいと考えられます。

プログラマーの年収に差が出る理由

コインと人形

(出典) pixta.jp

プログラマーの中には、日本の給与所得者の平均程度の給与額を受け取っている人もいれば、平均よりはるかに高い金額を稼いでいる人もいます。なぜこのような違いが出るのか、見ていきましょう。

スキル・経験による差

年収に差が出る理由の1つが、プログラマー本人のスキルや経験の差です。スキルが高く、経験が豊富なプログラマーは、対応できる仕事の範囲が広がります。

できることや信頼性がどこまであるかによって、年収に大きな差が出ます。また、需要が高いプログラミング言語を習得していると、高単価な仕事を引き受けやすく、収入アップにつながるでしょう。

例えば、AI開発やデータ分析向けのプログラミング言語を実務レベルでマスターしている人の数はまだまだ少ないため、市場価値が高いといえます。

雇用形態による差

正社員なのか非正規雇用なのかといった雇用形態の違いも、年収に差が出る理由の1つです。正社員のプログラマーは安定した収入を得られ、勤続年数を重ねるにつれて昇給や昇進が見込めます。

アルバイトやパートタイムなどの非正規社員は、スキルが高い人ほど時給が高くなりがちです。ただし、賞与や各種手当の対象外となるケースが多いため、年収は正社員に比べて低くなる傾向にあります。

また、十分なスキルや実務経験がある人が、フリーランスとして働いて収入を伸ばすケースもあります。成果と収入が直結しているため、会社員よりも年収が増える場合があるでしょう。

企業規模による差

前述した通り、企業規模の違いも年収に差が出る理由の1つです。資金力がある大企業ほど、従業員に高額な給与を安定して支給できます。

IT業界で大きく成功している企業であれば顧客からの信頼度も高く、多くの仕事を獲得できるでしょう。また、地域によっても年収の格差が生じています。

「令和6年賃金構造基本統計調査」を見ると、プログラマーが属する専門・技術サービス業の年収が高い地域は、東京・神奈川・静岡などです。

一方、沖縄・鹿児島・佐賀などの地域は、年収が低い傾向です。このような違いが出る理由は、人口やプログラマーの需要・供給のバランスが地域によって異なるためだと考えられます。

出典:賃金構造基本統計調査 / 令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 都道府県別 | 政府統計の総合窓口

年収アップに必要なこと【プログラミングスキル関連】

女性プログラマー

(出典) pixta.jp

同じ規模の会社で似たような業務内容を担当しているのに、年収が大きく違うケースもあります。プログラマーが年収を伸ばすために必要なことを見ていきましょう。

需要が高い言語を習得する

年収を上げるには、需要が高いプログラミング言語を習得しましょう。扱える人の数が多いものを身に付けても、供給が足りているので大幅な年収アップにはつながりにくいといえます。

どのプログラミング言語のスキルを磨くか迷っている場合、AI開発やデータ分析に活用できるものなど、今後のニーズを意識して選ぶのがおすすめです。

自分の興味や関心のみを重視していると市場のトレンドから外れてしまい、転職の際などに売り込みにくくなるでしょう。

【2025年版】需要が高いプログラミング言語

現状において信頼性や人気が高く、今後も需要が伸びるとされているプログラミング言語の種類と特徴を見てみましょう。

  • Python:AIや機械学習の開発、データ分析などに使われる
  • JavaScript:汎用性が高く、Web開発に欠かせない
  • Java:業務用ソフトやAndroidアプリの開発における需要が高い
  • C#:製造業・医療・金融など大規模産業の業務用ソフト開発をカバーし、ゲーム開発でも幅広く使用される
  • Go:GoogleやAWSなど大手クラウドサービスプロバイダーで使用されている
  • Kotlin:Androidアプリ開発の公式言語
  • Swift:macOS・iOSアプリ開発で広く使用されている

いずれのプログラミング言語も市場での需要が高く、習得していると就職のしやすさや年収アップにおいて有利になると考えられます。

たくさんの案件に関わり実績を積む

プログラミングスキルを学んでいるだけでなく、どれほど多くの案件に関わっているかという点も重要なポイントです。専門知識があっても実務経験が足りないと、年収アップには結び付きにくくなります。

年収を上げるためには、実際に案件をこなしスキルを高めていくことが大切です。大規模なプロジェクトで成果を上げれば、それだけ周囲からの信頼度も上がります。

プログラミングを進めることはもちろん、運用業務や雑用など開発業務と直接関係ない業務にも積極的に関わり、自分の市場価値を上げていきましょう。

年収アップに必要なこと【プログラミング以外のスキル】

ミーティング

(出典) pixta.jp

プログラミングスキルを磨くだけでは、思ったように年収が伸びないことがあります。基礎的なスキルに加え、重視したいものを見ていきましょう。

コミュニケーション能力を高める

プログラミング作業自体は黙々と進めていくことが中心のため、コミュニケーションは必要ないと思われがちですが、高年収を狙うのであればコミュニケーション能力は必須です。

優秀なプログラマーは、プログラミングに詳しくない顧客の要望も正確に理解し、プログラマーならではの視点からアイデアやアドバイスを伝えられます。

クライアントワークやチームの運営を円滑に進め、顧客や上司から高い評価を得るためには、相手の気持ちを汲み取る力や関係性を築く力が欠かせません。

周辺知識も押さえておく

プログラミングスキルを高めると同時に、専門外の周辺知識を習得しておくと、優秀な人材とみなされやすいでしょう。データ分析やAIに関する知見がある人は、多くの企業で求められています。

また、すでに習得しているプログラミング言語をより活用できるような周辺技術を学ぶと、仕事の幅を広げられます。

例えば、JavaScriptと「React Native」や「Ionic」といったフレームワークを使用すれば、異なるOSやデバイスで動作するクロスプラットフォームアプリの開発が可能です。対応できる仕事の幅を広げて、強みにしましょう。

英語力を高める

日本の企業で働くなら英語力は関係ないと思われがちですが、プログラミングの最新技術は英語圏で開発されるケースが多く、一次ソースとして公開される情報の多くが英語で記述されています。

プログラマーとして最新トレンドをいち早く入手し実践したいと思うなら、英語力は大きな強みになるでしょう。

また、国内と海外では、プログラマーの年収が大きく異なる傾向もあります。英語力を身に付ければ、給与水準が高いとされる外資系の企業で働くといった選択も可能になるでしょう。

年収アップのためにできること【スキル以外】

面接を受ける男性

(出典) pixta.jp

プログラマーとしてスキルを磨く以外にも、年収アップのために意識したい点があります。どのようなことをすれば、年収アップにつながるのか見ていきましょう。

上流工程にも関わる

基本設計や要件定義などの上流工程に関わると、年収アップが見込めます。上流工程ではプロジェクトの基盤となる部分を担当するため、高度なスキルや知識が必要です。

下流工程は、上流工程で定義された要件を満たすために開発やテストなどを担当します。大企業が上流工程を担う場合、下流工程を下請けや関連企業の子会社などに任せるケースは少なくありません。

経験が浅いプログラマーは運用や保守の役割を担うことが一般的ですが、年収を伸ばしたいなら開発プロジェクト全体の決定や管理に携われるようになることが大切です。

条件の良い企業に転職する

現在の勤め先より給与水準が高い企業に転職するのも、1つの方法です。会社の規模や方針などにより、長く勤めていても働きに見合った給与を得られていないと感じる場合があります。

スキルを磨く努力を続け、十分に実績を上げているにもかかわらず、思ったように給料が上がらない状況であれば、転職によって現状を変えられる可能性が高いでしょう。

また、語学力やプログラマーとしての実力に自信があるなら、外資系企業への転職もおすすめです。

外資系企業は日本の企業よりも給与水準が高く、昇給に関して明確な基準が設けられているなど、実力次第で収入が伸びやすい環境になっています。

フリーランスに転向する

フリーランスになれば年収の上限がなくなるため、頑張った分だけ年収アップも可能です。プログラミングスキルやコミュニケーション能力が高い人なら、会社員時代よりも年収が上がる可能性は十分にあります。

大きな可能性がある一方で、フリーランスになれば必ず年収が上がるわけではありません。スキル不足などが原因で、思ったように収入が伸びない可能性もあります。

また、営業活動や事務処理、社会保険料・税金の支払いなども全て自分で行わなければならない点にも注意しましょう。

転職かフリーランスへの転向かどちらを選ぶべき?

スマホを見て考える女性

(出典) pixta.jp

給与水準の高い別の企業に転職するのと、フリーランスに転向するのはどちらが良いのでしょうか。正確な判断をするために押さえておきたい、メリット・デメリットを紹介します。

転職のメリット・デメリット

プログラマーとして転職するメリットは、正社員として安定した収入を得られる点や、社会的信用の大きさ、上司・同僚などから仕事のやり方を学べる点などです。

しかし、年功序列を重視している企業の場合、実力があってもすぐに収入アップに結び付くとは限りません。転職で収入を増やすポイントは、上流工程を担当している企業や、自社サービスを持っている企業を選ぶことです。

下請けが元請けに依存する構造になっている場合、利益が少ない仕事でも断り切れず、弱い立場になってしまう傾向があります。

また、自社サービスを持っている企業は全ての工程を自社で担うケースが多く、さまざまな学びを得られるため、スキルアップやキャリアアップにつながるでしょう。

フリーランスのメリット・デメリット

フリーランスに転向するメリットは、実力次第で年収が天井知らずになる点や、時間や場所にとらわれずに働ける点などです。

実力や運が伴わなければ大幅な年収ダウンもありえるところは、デメリットだといえます。
また会社員時代とは違い、社会保険料や厚生年金保険料などが労使折半ではなくなるため、思っていたより手取りが少なくなる場合があります。

フリーランスに転向して成功する人の特徴は、十分な実力と実績があり、仕事につながるコネクションを築ける人です。人脈が広ければ、それだけ仕事を得るチャンスに恵まれやすくなるでしょう。

年収アップにはキャリアチェンジも有効?

男性エンジニア

(出典) pixta.jp

できる限りの努力をしてスキルを磨いても、年収の伸びに限界を感じることもあるでしょう。プログラマーの経験が生きる別のキャリアを選ぶと、高収入につながる場合があります。

高収入を得たいプログラマーのキャリアチェンジにおすすめの職種を見ていきましょう。

スペシャリストへの道:エンジニア

プログラマーとしての専門スキルを磨きつつ、周辺知識を高めてスペシャリストとしてキャリアパスを築く方法があります。例えば以下のようなエンジニア職がおすすめです。

  • SE:システム設計や要件定義、下流工程の管理を担当する
  • Webエンジニア:Webアプリの開発や運用を行う
  • インフラエンジニア:ネットワークやサーバーなどの設計や構築、運用、保守などを担当

いずれも、プログラマーとしての知識や経験を生かしながら働ける仕事です。エンジニアとして専門性を磨けるため、年収を伸ばしやすいでしょう。

マネジメントへの道:プロジェクトマネージャー

スキルだけに全振りするのではなく、マネジメントへ舵を切る方法もおすすめです。例えば、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーなどにキャリアアップする道もあります。

  • プロジェクトリーダー:プロジェクトをスムーズに進行するため進捗を管理する
  • プロジェクトマネージャー:プロジェクトの立案や管理、遂行の責任者

プロジェクト全体を調整し、エンジニアを管理する立場になるには、良好な人間関係を築く力やリーダーシップなども必要です。

さまざまなパターンがありますが、SEを経験してからプロジェクトリーダーになり、プロジェクトマネージャーの補佐をしながらキャリアアップを目指すのが一般的な流れと考えましょう。

マネジメントの道:ITコンサルタント

プロジェクトマネージャーなどより、もっと俯瞰的な仕事がしたいと考える場合には、ITコンサルタントを選ぶ道もあります。

ITコンサルタントの役割は、経営目的を達成するためにどのようなIT技術の導入が効果的かといった提案やアドバイスを行うことです。

IT戦略を考え、システムの導入やマネジメントを行うには、プログラマー時代に培ったスキルや知識が役立ちます。

経営課題を見つけ出すためのヒアリング力や分析力など、多角的なスキルが必要ですが、成果を上げれば高い年収を得られる可能性があるでしょう。

プログラマーの年収アップは地道な努力から

男性プログラマー

(出典) pixta.jp

プログラマーの平均年収は、日本の給与所得者全体と比較すると高い傾向です。人によって年収に差がある理由は、持っているスキルのレベルや経験などの差、企業規模の違いや地域差など、さまざまな要因が考えられます。

スキルアップや対応する仕事の範囲を広げるための地道な努力を続け、実力が評価されれば年収アップにつながるでしょう。実力が給与に反映されていないと感じる場合、転職を視野に入れるのもおすすめです。

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