プログラマーになるには?必要なステップとおすすめ言語について解説

未経験からプログラマーを目指す方法や、必要なスキルを紹介します。勉強方法やおすすめの資格、プログラミング言語についても把握し、できることから始める姿勢が大切です。求められる能力や会社の選び方も確認し、憧れの職に就きましょう。

プログラマーになるには?

プログラミング画面

(出典) photo-ac.com

プログラマーになりたいと思っていても、何から始めたらいいのか分からないという人も少なくありません。まずは、プログラマーになるためのステップを紹介します。

目指すプログラマーの種類を決める

どのようなプログラマーになりたいのか、まずは目指す分野を決めましょう。プログラマーには専門領域が異なるさまざまな分野があり、活躍の場が幅広い職種です。

分野によって必要とされる知識やスキル、言語などが異なるため、目指す分野を明確にする必要があります。

どの分野を目指せばよいのか分からない人は、興味のある分野についてリサーチしてみるのがおすすめです。例えばゲームが趣味の人は、ゲーム開発に携われるゲーム系プログラマーを目指すことで、学ぶ意欲が増したり楽しく仕事ができたりするでしょう。

プログラミングを学ぶ

目指す分野で必要となるプログラミングを学ぶ必要があります。新卒や第二新卒の場合は、入社後に学ぶ方法もありますが、基礎的なスキルは入社前に身につけておく方が採用されやすいでしょう。

近年は書籍や学習アプリなどが充実しているので、基礎知識を独学で習得することも可能です。

ただし中途採用の場合は、即戦力として活躍できる知識やスキルを有していることが前提という場合が少なくありません。企業で必要とされるプログラミングができるか否かが重視されます。

提示できる実績を作ろう

プログラミングを学びながら、応募企業に提示できる実績を作ることが大切です。趣味の範囲でもよいので、実際にプログラミングできる事実を提示できれば、他の未経験者に対して差別化できる可能性もあるでしょう。

知識やスキルを学ぶだけでなく、実際にプログラミングしてみることは、スキルアップにもつながります。試行錯誤しながら作り上げた経験は、プログラマーになってからも役立つでしょう。

また、未経験者を積極的に採用している企業やアルバイトの仕事を探して経験を積み、本命の企業に転職する方法もあります。実績と同時に人脈もでき、転職に有利に働く可能性もあるでしょう。

独学でプログラミングの勉強をするなら

本とパソコンを見る

(出典) photo-ac.com

プログラミングは独学で学ぶことが可能です。どのような方法があるのか紹介するので、自分に合う方法を探してみましょう。独学する際に意識したい点についても確認します。

書籍・アプリを駆使

プログラミング関連の書籍やアプリは数多くあるため、独学でも問題なく知識を習得できます。近年は、無料で発信している動画サイトも多数あるので、書籍を読むだけでは理解しづらいという人でも学びやすいでしょう。

疑問点もweb検索すれば、答えが簡単に得られるケースも珍しくありません。大切なポイントは、一度調べたことを再び調べなくて済むように、情報をまとめておく点です。

webサイトをブックマークしておく、1冊のノートに項目別にまとめるなど、思い出せないときに簡単に確認できるようにしておきましょう。

アウトプットも重要

独学する上で重要なのが、インプットだけでなくアウトプットも行う点です。書籍やアプリで知識を得たら、実際にプログラムを書いてみましょう。アウトプットをすることで、知識やスキルが定着しやすくなります。

おすすめのアウトプットの方法は、既存のwebサイトなどのコードを書き写すことです。書き写す際は、なぜこのコードが使われているのか、このコードによってどのような処理が行われているのかという点を、常に意識しながら進める姿勢が大切です。

最後に動作確認を行い、うまく動作しない場合は原因をしっかり確認すれば、次に生かせます。慣れてきたら、オリジナルのコードを加えて動作を確認することでスキルアップにつながります。

相談先を確保しておくと安心

プログラミングについて相談できる相手や場所を確保しておきましょう。独学は自分のペースで学べるのがメリットですが、勉強に行き詰まったり、モチベーションが低下したりするケースも珍しくありません。

疑問を気軽に聞ける相手や場所があれば、限られた時間を有効活用でき、モチベーションも保ちやすくなるでしょう。

友人や同僚の中に相談できる人がいない場合は、勉強会やセミナーに参加するのも1つの方法です。オンラインスクールやSNSも活用しましょう。疑問が簡単に解決したり、勉強仲間ができたりし、勉強がはかどります。

未経験者におすすめのプログラミング言語

プログラム画面

(出典) photo-ac.com

どのプログラミング言語を学べばよいのか分からないという人に向けて、未経験者におすすめの言語を3つ紹介します。言語選びの参考にしましょう。

Python

「Python」は、他の言語を学ぶ際にも応用できるため、最初に学ぶのに適しているといわれます。世界中でアプリ開発やデータ解析、IoTシステム開発など、幅広い分野で使用されています。

今後さらなる進化が期待されているAI開発などにも用いられており、需要の高さもおすすめの理由です。

Pythonは、誰が書いても共通のコードになるようにシンプルに作られているため、コードを理解しやすく、初心者でも扱いやすい言語です。人気も需要も高い言語で、便利なライブラリも数多くそろっているため、学習の難易度はそれほど高くありません。

Ruby

「Ruby」は、コードが非常にシンプルで書きやすく、未経験者でも挑戦しやすい言語です。Web業界でのシステム開発に使われるケースが多いため、Web業界での仕事を目指している人は、習得しておくと役立つでしょう。

日本人が開発した言語のため、書籍や情報が多いのも魅力です。学習に使えるツールが数多くそろっており、独学しやすいでしょう。

Java

「Java」は、さまざまな分野で使われており、安定した人気がある言語です。大規模開発に適した言語で、大手企業のシステム開発をはじめ、幅広い開発に使われているため、市場が大きく求人が多いのもメリットです。

国内でのシェアが高いので、書籍や情報が多く学びやすいでしょう。ただし、コードに関するルールが多く、未経験者には学習難易度が高めのため、独学で習得するのは難しいと感じる人もいるかもしれません。

資格取得に向けて勉強するのもおすすめ

勉強する女性

(出典) photo-ac.com

IT関連の資格取得を目指して勉強することも、プログラミングの勉強や就職に役立ちます。複数の資格があるので、それぞれの目的や特徴を理解し、自分の目指す方向性に合う資格取得を目指しましょう。

ITパスポート試験(IP)

国家資格である「ITパスポート試験(IP)」は、社会人として知っておくべきIT関連の基礎知識があることを証明するものです。技術者のみならず、事務職や営業職など、さまざまな職種の人が対象です。

試験に向けた勉強では、AIなどの新技術からセキュリティや経営全般など、幅広い分野の知識を習得できます。IT系の勉強自体が初めての場合など、未経験者におすすめの試験です。プログラミングを学ぶ前に基礎知識を身につけたい人にも適しています。

参考:【ITパスポート試験】情報処理推進機構

基本情報技術者試験(FE)

「基本情報技術者試験(FE)」は、IT系の技術者を目指す人の登竜門とされる国家資格です。基礎知識を身につけ応用力の幅を広げることで、ITを活用したシステム企画や戦略の立案、運用など、さまざまな分野で活躍できる人材を育むことを目指しています。

対象者は、ITを活用してシステムやソフトウエアを開発するのに必要な基礎知識やスキルを有し、それを実践で活用できる人です。問われる知識はそれほど深くありませんが、幅広い知識が問われるため、しっかりと準備して受験しましょう。

参考:基本情報技術者試験(FE)

応用情報技術者試験(AP)

「応用情報技術者試験(AP)」は、基本情報技術者試験よりもレベルが高く、IT系の技術者のレベルアップ向けの試験です。より深い知識と応用力が試されます。

国家資格であり、IT系の知識を証明する資格として非常に有効ですが、未経験者向けではありません。試験はIT関連の知識のみならず、経営など幅広い分野が含まれます。問題自体もレベルが高く、さまざまな事柄に関して深い知識が求められます。

無理をせず、まずは基本情報技術者試験合格を目指し、余裕がある場合はチャレンジしてみましょう。

参考:応用情報技術者試験(AP)

プログラマーに求められる能力

ソファに座ってパソコンを操作する男性

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プログラマーには、どのような能力が求められるのでしょうか?自分に足りない部分は何かを知り、対策を考えて改善できるように努めましょう。

論理的な思考力

論理的な思考力は、プログラミングをする際に必要となる能力の1つです。

クライアントから依頼される案件はさまざまで、案件ごとにどのように進めるのがベストなのか、論理的に考察する必要があります。そのため、筋道を立てて考え、きちんと構築できる能力が必要不可欠なのです。

また、論理的なコードを組めないと、システムが正常に作動しないケースも珍しくありません。バグなどの不具合を見つけ、適切に対処するためにも、常に論理的な思考で向き合う必要があります。

情報収集能力

IT技術は急速に進化しており、次々と新しい技術が生まれているため、常にアンテナを張って、いち早く情報を得られる情報収集能力が求められます。

最新の技術を勉強し、自分の知識やスキルをアップデートしていくことは、プログラマーとして仕事をしていく上で非常に重要です。

また、バグが出たときなどには問題解決のために、書籍やインターネットで調べることも仕事の一環です。膨大な情報の中から、素早く必要な情報を得られる能力を身につける必要があります。

コミュニケーション能力

プログラマーというと、パソコンに向かって黙々と1人で作業しているイメージがあるかもしれません。しかしコミュニケーション能力も必要不可欠です。

システムの開発は1人でできるものではなく、多くの人が関わっています。プログラマーにも、チームの一員として、周囲とスムーズにコミュニケーションを取れる能力が必要です。

積極的に発言する立場になかったり、コミュニケーションが苦手だったりするとしても、相手の意図を正しく読み取る能力は必要でしょう。

依頼や課題を正しく理解できなければ、相手の望むプログラムに仕上がりません。理解のズレがないように、読解力を磨く必要があるのです。

プログラマーとして働く会社の選び方

パソコンを操作する女性

(出典) photo-ac.com

未経験でプログラマーとして採用されるためには、応募する会社選びが大切なポイントです。具体的にどのような会社を選べばよいのか紹介します。

自社でサービス・製品を作っている

目指す分野にもよりますが、自社サービスや製品の開発・制作をメインに行っている企業を選びましょう。受託がメインの企業では、サービスの一部にしか関われず、1つの案件が短期間で完了するケースも珍しくありません。

一方、自社サービスや製品の開発・制作をしている企業の場合は、継続的に幅広く関われるため、より多くの経験や実績を積めます。

また、安定した業績があれば、初めから即戦力でなくても採用されやすいというメリットもあります。経験を積みながら学ぶというように、長い目で成長を見守ってもらえるでしょう。

社員教育に力を入れている

未経験でも入社後にきちんと学べる環境が整っているかどうかは、企業選びの大切なポイントです。社員教育に力を入れている企業を選びましょう。

教育環境が整っている企業は、そもそも最初から即戦力をそこまで重視していないため、未経験でも採用されやすい傾向があります。

基礎知識があれば、入社後に働きながらスキルアップできるのも、大きなメリットといえるでしょう。

ただし、教育といっても、情報が古いテキストを用いた独学だったり、充実した社内研修だったりと、企業によってまちまちです。具体的にどのような教育が提供されているのか、確認しましょう。

また、資格取得に対する助成金制度があるか、支援が充実しているかどうかも判断材料の1つといえます。

できることから動いて憧れの職に就こう

パソコンを操作する男性

(出典) photo-ac.com

プログラマーは、分野によって必要となる知識やスキルが異なるため、最初にどの分野を目指すのか決めることが大切です。書籍やアプリを活用して、独学でプログラミングを学ぶことも可能なので、できるところから始めましょう。

自社サービスや製品を開発・制作している企業や社内研修が充実している企業であれば、未経験でも採用されやすいといえます。

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