保険外交員とはどんな仕事?仕事内容や求められるスキルを解説

顧客に保険商品を紹介し、加入をすすめる保険外交員は、個人や法人の生活やビジネスを支える仕事です。保険外交官の具体的な仕事内容や魅力、求められるスキルなどを解説します。保険業界への就職・転職を考えている人は、ぜひ参考にしましょう。

保険外交員の仕事内容

打ち合わせをするビジネスパーソン

(出典) pixta.jp

保険外交官は、顧客に保険に関する商品を提案したり、ライフスタイルに関するアドバイスをしたりする役割です。まずは、具体的な仕事内容から確認していきましょう。

新規契約のための勧誘

見込み顧客の家庭や会社などを訪問し、ニーズをヒアリングした上で保険商品の提案をして、加入をすすめるのが保険外交員のおもな仕事です。相手のライフスタイルや将来の展望を確認し、最適な保険の説明と見積もりを提供し、契約に結び付けます。

顧客のもとを直接訪れるケースが多いですが、保険代理店の窓口で商品について説明する保険外交員もいます。一度の訪問で契約に至らなくても、定期的に連絡を入れて信頼関係を構築し、最終的に保険の契約に結び付ける場合も少なくありません。

既存顧客へのサポート業務

新規顧客の開拓に加えて、既存顧客のサポートも保険外交員の重要な仕事です。すでに保険に加入している顧客に新しい保険を提案したり、顧客のライフステージの変化に応じて保険の見直しをすすめたりなど、継続的な売り上げにつながる活動にも注力します。

それに加えて、保険の運用にあたり、顧客に何かあった場合の対応も担います。さらに、顧客に代わって保険金の請求や契約内容の変更なども行うため、顧客にとっては頼りになるパートナーといえるでしょう。

顧客を獲得するための、不特定多数に向けた情報発信

保険外交員は自社の保険を広く周知するため、あるいは横のつながりを広めるために、保険に関するイベントの企画・運営や広告の業務を担う場合もあります。

また、メールマガジンを発行したり、SNSで見込み顧客や協力できそうな相手と交流したりして、人脈を広げている人は珍しくありません。特に小さな企業の場合は、保険外交員が営業から広報まで兼務しているケースもよくあります。

保険外交員のやりがい・魅力

打ち合わせをする男女

(出典) pixta.jp

保険外交員の仕事のやりがいや魅力は何でしょうか。顧客のニーズを引き出して最適な提案をする必要があるので、日常的に他者と話をするのが好きな人は、やりがいを感じられるでしょう。ほかにも次のような魅力があります。

頑張って出した成果が収入に反映される

保険外交員は基本的に歩合制の仕事なので、頑張って成果を出した分だけ給料が上がる仕組みになっています。高収入を目指して保険外交員になる人も多く、実際に営業成果を上げられれば、他の職種よりも大きく稼げる可能性があります。

仕事で結果を出せば、それだけ数字に反映されるので、収入アップを狙っている人はやりがいを感じやすいでしょう。一定のノルマを課せられるものの、それを上回れば成績に応じたインセンティブを与えてくれる企業も多くあります。

顧客からの信頼・感謝の言葉

保険業界は顧客1人ずつとの付き合いが長くなるケースが多いので、徐々に信頼を積み上げていくことで、顧客から信頼されるようになります。仕事を通じて、うれしい言葉や感謝の言葉を伝えられる場面もあるでしょう。

「あなたの提案を信じます」「この保険に入っていてよかった」など、信頼や感謝の言葉をかけられた際に、やりがいを感じる保険外交員は多くいます。

顧客から日常的に感謝されるようになれば、継続的に保険契約を結んでもらえる可能性が高まり、営業成績も向上するでしょう。

さまざまな人と出会える

最終的に顧客になる・ならないは別にしても、仕事を通じて多くの人々と出会えるのも、保険外交員の魅力です。顧客に直接会って話す機会が多く、有用な保険商品を提案できれば、顧客から新たに紹介を得ることもできるでしょう。

さらにイベントやSNSなどでの情報発信と交流を通じて、横のつながりも広げられます。人とのつながりによって、なにげないやり取りから、新しい気付きが得られる場合も少なくありません。

他者と関わるのが好きな人にとっては、人生の中でも特に長く続けられる仕事になる可能性も高いでしょう。

保険外交員の大変な点は?

対面での打ち合わせ

(出典) pixta.jp

保険外交員は他者と積極的に関わりたい人にとっては、魅力のある職種ですが、以下のように仕事で大変な面もあります。仕事として乗り越えるべき壁は受け入れて、努力し続けることが大事です。

基本的にノルマがある

保険に関する仕事に限らず、歩合制の仕事は、基本的に営業ノルマが設定されています。ノルマの達成基準や厳しさは企業によって異なりますが、なかなか達成できないケースもあるでしょう。

ノルマを達成できないと収入も減少してしまい、精神的な負荷がかかった状態で仕事を続けなければいけません。もともとプレッシャーに弱い人にとっては、仕事がきつく感じられる可能性があります。

保険の勉強を続ける必要がある

保険の専門家として継続的に売り上げを生み出すために、保険に関する勉強を続ける必要があります。新規・既存顧客に有益な保険を提案するためにも、最新のトレンドや保険に関わる業界の情報を収集し、自分なりに学習することが大事です。

自社で提供する新たな保険だけでなく、比較検討のために他社の保険についても知らなければいけません。保険商品は定期的に新たなものが生み出されるので、常に最新の知識を貪欲に取り入れることが大事です。

コミュニケーション能力

顧客のニーズを引き出し有益な提案をするには、コミュニケーション能力は必須のスキルです。顧客から信頼されるため、保険外交員は保険の内容を分かりやすく説明できなければいけません。

専門用語を簡潔に説明できるのはもちろん、顧客それぞれに寄り添った提案を行う必要があります。スムーズに提案に結び付けるためにも、基本となるコミュニケーションスキルは欠かせません。

保険に対する深い知識

実際に契約する前から、顧客のささいな疑問にも答えられる外交員は、信頼されやすくなります。

提案する保険商品に関する情報以外にも、顧客にとって役立つ知識を提供できれば、他の保険外交員に先駆けて、顧客と信頼関係を構築できるでしょう。保険のプロとして、幅広く深い知識を持つ必要があります。

なお、保険外交員として活動するには、一般社団法人生命保険協会が実施している生命保険の一般過程試験に合格しなければいけません。保険外交員として転職するならば、まずは資格の取得を目指すとよいでしょう。

参考:CBT試験概要 | 生命保険協会

フットワークの軽さもポイント

保険外交員は顧客優先で動く必要があるので、土日などが休みの場合でも、顧客から相談を受けた際には出向くケースもあります。

むしろ土日が休みの顧客も多いので、世間一般が休みの日ほど相談される可能性が高いでしょう。

顧客の要望に対して素早くスケジュールを調整し、すぐに動けるフットワークの軽さも求められます。フットワークが軽ければ、それだけ多くの営業活動が可能になり、成績アップにもつながります。

顧客の万が一をサポートできる仕事

打ち合わせをするビジネスマン

(出典) pixta.jp

保険外交員は新規顧客に最適な保険を提案したり、定期的に既存客のフォローに回ったりなど、さまざまな仕事を担当します。イベントやSNSを通じて、人脈を広げるのも重要な仕事です。

営業ノルマが課せられたり、常に保険に関する情報を収集したりと大変な面もありますが、さまざまな人と出会える仕事であり、努力の成果が収入に反映されやすい職種でもあります。

人と接するのが好きな人にとっては、やりがいを感じやすい仕事なので、この機会に保険外交員を目指してみるのもよいでしょう。

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