妊娠中には、体調や出産の時期を考慮して仕事探しをするのがポイントです。仕事を探す方法のほか、在宅や短期で可能なおすすめの仕事を紹介します。妊娠中に仕事をするときの注意点や、向いている仕事の特徴も確認しましょう。
妊娠中に仕事探しをするポイント
妊娠をきっかけに仕事を変えるときや、何らかの事情で妊娠中に収入が必要になったとき、仕事探しにはどのようなポイントがあるのでしょうか？仕事を探すときの注意点やコツを紹介します。
妊娠中であることを伝える
妊娠中に仕事探しをするときは、「妊娠していること」を伝えた上で探す方がよいでしょう。
報告義務はありませんが、求人情報に記載がなくても確認をおすすめします。職場との信頼関係を築き、自分の体をいたわるためには、状況を伝えることが大切です。
黙ったまま仕事を決めると、妊婦には難しいハードワークを任される可能性があるだけでなく、トラブルを招くリスクもあります。応募先が長期で働けると判断して雇用を決めると、ミスマッチが起きるケースもあるでしょう。
出産を控えている以上、いつまで働く予定なのか、出産・育児中は仕事をどうするつもりなのか、相談しておくのがマナーです。
家族への相談・協力を仰ぐ
妊娠中に働く場合、家族のサポートも必要です。自分の意思だけでなく、家族の理解を得た上で働くことを決めましょう。
反対を押し切って働き始め、トラブルが起きてしまうと、家族との関係悪化も考えられます。妊娠中は、急な体調不良やドクターストップもあり得る時期です。
体調不良に伴う職場への連絡や病院への送迎が必要なとき、家族のサポートがあれば働きやすい環境を整えられるでしょう。
妊娠中に仕事を探す方法
妊娠中に仕事を探す場合、「妊婦が働けるかどうか」が気になるところです。どうやって、妊娠中でも働ける仕事を探せばよいのでしょうか？主な方法を紹介します。
家族・友人からの紹介
家族・友人からの紹介であれば、妊娠中であることを理解した上で雇用してもらえます。
体に負担がかかりにくい仕事や短期間だけの仕事など、妊婦向けの仕事を紹介してもらえるでしょう。周囲で条件に合う仕事がないか、確認をおすすめします。
家族・友人だけでなく、自分が今まで働いていた職場や関連会社で人を募集していないか確認し、勤める方法もあるでしょう。仕事のやり方を知っているアドバンテージもあり、働きやすいところが魅力です。
求人サイトで探す
求人サイトを活用すると、効率良く自分に合った仕事を見つけられます。インターネット上で求人の比較や応募が完了し、体に負担がかかりにくい点もメリットです。
「スタンバイ」でも、短期間の仕事や軽作業など、妊婦でも働きやすい求人を探せます。在宅・リモートの仕事もあり、通勤や力仕事を避けたい人でも、自分の状態に合う仕事が見つかりやすいでしょう。
妊婦でも働けるかどうかは、求人情報に記載がないケースが大半です。応募前に確認しておきたいときは、該当の求人に問い合わせてみましょう。仕事内容や期間など、詳しい話を確認できれば、働けるかどうかも判断しやすいはずです。
妊娠中でも働ける仕事の特徴は？
妊娠中には、向いている仕事と向いていない仕事があります。どのような特徴を持つ仕事なら、妊娠中でも無理なく働けるのでしょうか？主な特徴と傾向を紹介します。
座ってできる仕事
妊娠中に働きたいと考えているなら、なるべく座ってできる仕事がおすすめです。疲れたときに座れる仕事であれば、無理なく続けられます。
特に、妊娠後期は体を自由に動かしにくく、負担も大きいため、立ち仕事では疲労がたまりやすいかもしれません。体の状態が変わっていっても無理なく働けるかどうかを意識し、長時間の立ち仕事は避けた方が無難です。
長時間座ったままの姿勢でいることも負担はかかりますが、休憩やちょっとした作業で動ける仕事であれば、疲労度は低いでしょう。
短期間の仕事
妊娠中は、急な予定変更・突発的なトラブルも起こりやすい時期です。短期間の仕事を選ぶと、出産に向けての予定が立てやすくなります。
「体調が良いときだけ働きたい」「出産間近の勤務は避けたい」というときでも、短期の仕事なら希望をかなえられるでしょう。
数日だけの短期バイトや、数カ月のみの短期募集では、出産・育児の影響を心配せず働けます。雇用側にとっても、妊娠中の一時期だけと分かっていた方が次の人材を探しやすく、お互いにメリットが大きい働き方です。
妊娠中におすすめの仕事「在宅」
在宅でできる仕事は、妊娠中でも比較的チャレンジしやすいでしょう。通勤がなく、休憩も自由に取れる仕事が多いため、つわりや体調の変化があっても、ある程度は対応できます。おすすめの仕事を確認しましょう。
データ入力
在宅でできる事務作業の中には、「データ入力」があります。クラウドソーシングやフルリモートで、数値・文字などの入力を専門に行う仕事です。
自宅のインターネット環境が整っており、一定以上の速度でタイピングができる人に向いています。タイピングスキル以外の特別な能力は求められないことが多いですが、入力量が多く納期が短いケースもあるため注意が必要です。
また、時給制ではなく、1件につき●●●円のような業務委託制を採用している企業もあります。入力の速度によっては、時給換算すると安くなる可能性も考えられるでしょう。
Webライター
Webライターの仕事は、在宅でできるものが多くなっています。働く時間帯・時間数を問わないため、妊娠中でも無理なく取り組めるでしょう。特定の企業との雇用契約や、クラウドソーシングでの業務委託など、業務形態はさまざまです。
ブログ運営の経験がある人や、編集者としての勤務経験がある人に向いています。難易度が低い案件であれば、特別なスキルがなくても応募が可能です。
データ入力と同様、1文字●●●円・1記事●●●円のような形で報酬が決まるパターンが多く、収入は能力や案件によって大幅に変動します。
ハンドメイド
ハンドメイド作家は、手作りの装飾品・雑貨などを制作し、ハンドメイド作品専門の売買アプリや自分のホームページで販売する仕事です。ジャンルによってはインターネットだけでなく、イベントで販売する方法もあるでしょう。
趣味で手作りの作品を作った経験があるなら、誰でもチャレンジできます。製作する商品は、基本的に自由です。利用するアプリやイベントで制限がある場合は、取り扱いジャンルを確認しておきましょう。
一般的な在宅ワークとは異なり、作品を作るための道具や原材料費がかかります。多くの作品を作る前に、自分の作品が本当に売れるのか、1～2点から試してみる方がよいでしょう。
アンケートモニター
アンケートモニターは、アンケート回答サイトやアプリに登録し、アンケートに答えて謝礼をもらう人のことです。簡単なアンケートに答えるだけで、1件数円～数十円程度の謝礼がもらえます。
アンケートに回答し、条件を満たした上で選ばれると、電話調査・インタビュー・座談会・会場調査・ホームユーステスト（商品モニター）など、1回の参加で数千～数万円がもらえる案件に参加できるのも特徴です。
中には、グルメモニターや美容モニターなど、お得に外食・商品を試せるアンケートモニターもあります。
インタビューやホームユーステストでは、企業の指示通りに商品を使ったり、普段の生活を記録した上で回答したりと手間はかかるでしょう。
基本的には、換金まで地道に回答を続ける必要があり、月の収入は数千円程度が一般的です。お小遣い程度の収入が欲しい人や、気軽に始めたい人に向いています。
内職
内職は、自宅で簡単な軽作業ができる仕事です。内職を紹介している企業の募集や、内職を扱う求人サイトなどで仕事を探せます。
シール貼り・封入・簡単な縫製など、自分のスキルに合わせて仕事を選べるところが内職の魅力です。
ある程度完成品がたまったら、回収を依頼するか、拠点まで持ち込みます。自宅にある程度のスペースがあり、汚れ・臭いが付きにくい環境があれば仕事を進めやすいでしょう。
パソコンを持っていない人でも、在宅ワークを始められます。パソコンのスキルがなく、自宅で仕事をしたい人はチャレンジしてみましょう。
妊娠中におすすめの仕事「短期」
短期の仕事は、体調の変化や出産の予定に合わせて働けるところがメリットです。短期募集が多く、妊娠中でも働きやすい仕事を紹介します。
コールセンター
コールセンターは、短期募集が多い仕事です。繁忙期のみや、特定の時期のみの案内など、常時求人は見つかります。短期募集に応募すれば、働く時期を柔軟に設定できるでしょう。
基本的に座ったまま、受電や営業電話をかけることが主要な業務のため、座り仕事がしたい人にもおすすめです。
休憩の取り方や対応する電話の内容は、勤務先によって異なります。なるべく小まめに休憩を取りたい場合は、1～2時間ごとに休憩を設定しているコールセンターが向いているでしょう。
精神的な負担を減らしたいと考えているなら、商品の注文対応や顧客への確認架電が向いています。セールスやクレーム対応と比べると、負担は少ないでしょう。
受付
受付業務は、力仕事や歩き回る作業がほとんどなく、身体的に負担の少ない仕事です。一時期のみの派遣やイベント受付など、短期募集も見つけやすいでしょう。
受付には、座ってできる業務と、立ち仕事を基本とした業務があります。勤務先の業種や業務の内容によって傾向が異なるため、どのような業務を担当するか、あらかじめ調べておくと働きやすい職場を見つけられるでしょう。
例えば、役所の受付窓口や、事務処理を含むオフィスビルの総合受付では、座ってできる仕事が中心です。ショールームでの案内やホテルのフロント受付は、立ち仕事が多くなっています。
どちらも基本的な業務内容は似ていますが、状況に合わせて疲労がたまりにくい職場を探しましょう。
試験監督
試験監督は、試験会場・予備校・塾などテストを行う場所で募集されています。特に、何らかの資格試験があるときや受験シーズンは、短期間だけ働きたい妊娠中の女性にも最適です。1～2日のみの単発案件も多いでしょう。
主な仕事は、試験のサポートや確認作業です。試験前には受験票の確認や、試験問題の配布などを担当します。
試験中は会場で受験者の様子をチェックし、不正・トラブルがないか見守る役割です。試験後には、答案用紙の回収や、業務の範囲によっては採点を行うケースもあります。
試験中は見守るだけで仕事が終わるパターンが多く、体の負担は少ないでしょう。座って仕事ができるか、常に会場内を見回る必要があるかは、主催者や上司の判断によって変わります。
妊娠中に仕事を探す際の注意点
妊娠中の仕事探しは、自分の体調や体の状態を理解した上で行うことが大切です。時期によって体調や状態が変わってくるため、注意しましょう。仕事探しの注意点と、ポイントを紹介します。
負担が大きい仕事を選ばない
妊娠中は、普段より体調の変化が現れやすい時期です。赤ちゃんのためにも、できるだけ心身に負担がかかる仕事は避けましょう。
妊娠中には、重い荷物を運ぶ作業や、冷える場所での作業は好ましくありません。また、激しく走り回るなど、転倒のリスクがある行動も避けた方がよいでしょう。
腹部の圧迫や、腰に負担をかける姿勢が多い仕事も不向きです。妊娠の後半になるに従って疲れも感じやすくなるため、無理なく続けられそうな仕事を選びましょう。
いつまで働けるのか明確にしておく
妊娠している以上、出産の時期は近づいてきます。たとえ体調が安定していても、出産前には仕事を休み、準備をしなければなりません。
出産の時期が近づくほど、通院・入院が必要な状況も起こりやすくなります。余裕を持って退職・引き継ぎの手続きを済ませるためにも、自分自身で期限を決め、職場にも状況を伝えておくとよいでしょう。
時期が決まっていると、まだ働けそうだからと無理に短期の仕事を探したり、引き継ぎが終わらなかったりするトラブルは少なくなります。
必ずしも予定日通りに出産が進むわけではありませんが、体調を整えて出産を迎えられるよう、少し早めの休暇・退職を心掛けましょう。
妊娠中の仕事探しは家族の協力も重要
妊娠中には、家族の協力を得て無理なく働ける仕事を探しましょう。家でできる在宅の仕事や、身体的な負担の少ない軽作業・事務系の仕事を選ぶのもおすすめです。
さまざまなカテゴリの仕事が見つかる求人サイトを活用すると、妊娠中でも働ける仕事を見つけやすくなります。「スタンバイ」でも、短期の仕事や事務系のパート・アルバイトの求人を中心に、自分に合うものを探せるでしょう。
まずは、自分ができる範囲の仕事を把握して、職種や仕事内容を絞り込むと効率良く探せます。
