キャンペーンガールは、イベントで商品・サービスのPRを行う人のことです。学歴や資格を問わない仕事のため、誰でもなれると思われがちですが、コミュニケーション能力や臨機応変な対応が求められます。仕事内容や向いている人の特徴をチェックしましょう。
キャンペーンガールとは?
多くの人が集まるイベントでは、「キャンペーンガール」と呼ばれる人が派遣されることがあります。イベントにおける役割やコンパニオンとの違い、仕事の探し方について理解を深めましょう。
イベントに欠かせない接客業の一種
キャンペーンガールは、企業や店舗の販促活動に起用される女性のスタッフです。「キャンギャル」とも呼ばれ、大手の企業ではタレントやモデルが採用されるケースもあります。
イベントでは、チラシやサンプルを配りながら来場者に声掛けをし、ブースや売り場に案内します。トークで会場を盛り上げたり、お客さまに商品説明をしたりする場面もあり、仕事内容はイベントによってさまざまです。
求人情報に「キャンペーンガール」と記載があれば女性のみの採用ですが、「キャンペーンスタッフ」とあれば、男性でも応募が可能です。接客業の一種であるため、人と接するのが好きな人に向いているでしょう。
イベントコンパニオンとの違い
キャンペーンガールによく似ている職種として、イベントコンパニオンが挙げられます。「コンパニオン(companion)」には、イベントで来賓に案内や説明をする女性、またはパーティーで接待をする女性という意味があります。
キャンペーンガールとイベントコンパニオンの区別は明確ではなく、仕事内容にも大きな差はありません。違いを挙げるとすれば、前者の方がモデル的な要素が強く、メディアに登場する機会が多い点です。
有名企業のキャンペーンガールに採用されれば、知名度を一気に上げられるため、芸能関係の仕事を目指す人の足掛かりにもなるでしょう。
派遣会社を通じて仕事を探すのが一般的
特定の企業と雇用契約を結ぶキャンペーンガールもいますが、派遣会社やキャスティング会社に所属し、イベントのたびに現地に派遣される形態が一般的です。
応募すれば誰でも採用されるわけではなく、書類審査やオーディションを経て、ふさわしいと認められた人のみが採用される流れです。
一方で、単発のアルバイトを募集している企業や店舗もあるため、求人情報を小まめにチェックしておくとよいでしょう。日給は1万円以上になるケースがほとんどで、短時間で効率的に稼げます。
キャンペーンガールの求人を探すには、国内最大級の求人情報一括検索サイト「スタンバイ」の活用がおすすめです。
キャンペーンガールの主な仕事内容
キャンペーンガールにはモデル的な要素があるものの、商品・サービスをより多くの人に広めたり、企業のイメージアップを図ったりすることが本来の役割です。イベントを盛り上げるために、具体的にどのようなことを行っているのでしょうか?
商品・サービスのプロモーション
主な仕事は、商品・サービスのプロモーションです。多くの人は、華やかなコスチュームに身を包んだ女性をイメージするかもしれません。しかし実際には、人の目を引き付けるだけでなく、商品・サービスに興味を持ってもらう必要があります。
お客さまの購買意欲や売り上げは、PRの仕方によって大きく変わるため、さまざまな工夫をしなければなりません。
商品・サービスの説明は、販売員が行うケースもありますが、キャンペーンガールにも一定の知識が求められます。イベントではマイクパフォーマンスで場を盛り上げた後、お客さまを販売員の元に誘導します。
サンプル配布やデモ販売
スーパーや百貨店の店頭で、試飲・試食を勧めているスタッフを見たことがある人も多いでしょう。キャンペーンガールは、商品・サービスのプロモーションだけでなく、サンプル配布やデモ販売を通じて、お客さまの購買意欲を高めます。
サンプル配布は、駅前などの人が集まりやすい場所で行うのが一般的です。手当たり次第にばらまかず、興味を持ってもらえそうな相手に的を絞らなければなりません。
デモ販売(推奨販売)は「デモンストレーション販売」の略称です。セールストークのみでお客さまに対応するケースもあれば、試飲・試食・試用を伴うケースもあります。
キャンペーンガールに求められる資質
キャンペーンガールになるのに必要な資格はなく、学歴の制限もありません。ただし、常に多くの人と接する必要があるため、性格的な向き・不向きがあります。キャンペーンガールに向いているのは、どのような資質を備えた人なのでしょうか?
コミュニケーション能力と柔軟性
イベントや展示会では、不特定多数のお客さまと接する必要があります。相手の求めていることを素早く読み取った上で、柔軟な対応をしなければなりません。そのため、コミュニケーション能力が高い人や、接客経験がある人は重宝されるでしょう。
接客の経験がなくても、明るいあいさつや丁寧な対応ができる人は、キャンペーンガールにふさわしいといえます。
逆に、人と接するのが苦手な人や人前で大きな声を出すのに抵抗がある人、臨機応変に対応できない人は、キャンペーンガールの仕事がつらいと感じるかもしれません。
長時間の立ち仕事に耐えられる体力
キャンペーンガールの仕事は体力勝負です。「楽して稼げる仕事」というイメージを持つ人もいますが、1日中立ちっぱなしなので、決して楽とはいえません。どんなときでも終始笑顔を絶やさず、プロとしての対応を求められます。
オフィスワーカーであれば、空調の効いた部屋で仕事ができますが、キャンペーンガールの仕事場は室内とは限りません。屋外でのイベントも多く、真夏・真冬は温度調整が難しくなります。
長時間の立ち仕事に耐えられる体力があり、かつ自分で健康管理がきちんとできる人であれば、長く活躍できるでしょう。
キャンペーンガールは自分を磨ける仕事
人前に出るのが好きで、体力に自信がある人は、キャンペーンガールの仕事に挑戦してみましょう。
商品・サービスのプロモーション活動を通じて、コミュニケーション能力が鍛えられます。それだけでなく、美しい立ち振る舞いや正しい言葉遣いも身に付くため、自分を磨くのにぴったりの仕事です。
近年は、キャンペーンガールという名称を使わないところが増えています。求人情報を探すときは、「キャンペーンスタッフ」でも検索してみましょう。