IT営業の具体的な仕事内容は?やりがいと大変なところもチェック!

IT営業は、企業とITサービスをつなげる重要な役割を担っており、営業職の中でも人気の高い分野です。具体的な業務内容や仕事のやりがい、大変なところを詳しく解説します。IT関連の仕事への転職を目指しているならば、ぜひ参考にしてみましょう。

IT営業の具体的な仕事内容は?

説明する手元

(出典) pixta.jp

IT営業は、企業に向けたITソリューションの提案や、ソフトウエアの販売などを担う職種です。まずはIT営業の仕事内容について、具体的に見ていきましょう。

IT営業が扱う主な製品・サービス

IT営業は、ERPシステム・セキュリティーソフトウエア・クラウドサービスなど、多岐にわたる製品・サービスを提供するのが仕事です。

いずれも企業の業務効率化やデジタル化を支えるシステムであり、単に売るのではなく、顧客のニーズを深く理解し、最適なソリューションとして提供します。

特に、近年はAI(人工知能)関連のシステムが台頭しており、多くの企業が積極的に活用し始めています。AIを活用した具体的な業務改善や、効率化のアイデアを提供するIT営業も増えており、多くの企業にとって重要なパートナーであるといえるでしょう。

会社の窓口としての業務

契約を促す営業のほかに、企業間のコミュニケーションを担うのも、IT営業の重要な仕事です。いわば会社の窓口としての業務であり、製品やサービスの説明・見積書の作成・契約交渉・アフターサポートまで、幅広い業務を遂行します。

顧客のニーズを正確に把握した上で、技術的な知識と対人スキルを駆使して、顧客の信頼を獲得する必要があります。顧客と良好な関係を構築できれば、リピート購入やアップセルなどもしやすくなるため、継続的な売り上げの獲得が可能です。

IT営業のやりがい

パソコンを手に町を眺めるビジネスパーソン

(出典) pixta.jp

IT営業は単なる販売職にとどまらず、ITに関する最新の知識を得られたり、技術を通じて社会に貢献したりと、魅力の多い仕事です。多くのIT営業が感じるやりがいについて解説します。

ITに関する知識・営業力を高められる

IT営業は、常に新しい技術やトレンドに対応する必要があるため、自然とITに関する知識を深められます。顧客と技術者の間を取り持つのも重要な業務の1つであり、否応なくITに詳しくなれるでしょう。

日々の活動を通じて、ITを活用したソリューションの提案ができるようになり、顧客と直接関わることで営業力が向上するのもメリットです。

特に、無形商材を扱う場合の営業は難しいとされています。IT営業の経験は、さまざまな製品・サービスの営業に生かせるため、転職でも有利になるでしょう。

社会への貢献度が高い

社会全体のデジタル化を支えるという、重要な役割を果たせるのも、IT営業の魅力の1つです。社会との関係性の強化や、社会貢献を意識する人にとって、やりがいのある仕事といえるでしょう。

ITはすでに、社会インフラに欠かせない技術として確立されています。ITによって顧客の業務効率化や生産性の向上を実現することで、間接的に社会全体への貢献が可能です。

生産性のアップで顧客の市場競争力が高まり、経済全体の活性化にもつながるため、その意義を感じやすい職種です。

成果を数字で確認しやすい

営業職は契約が成立した分だけ、数字で自分の成績を確認できる仕事です。クライアントの悩みや課題解決の成果を、コンバージョン率をはじめとした数字で評価できます。きちんと結果を出せれば、やりがいにつなげやすいでしょう。

また、成果報酬により、営業の結果がダイレクトに報酬に反映される人も少なくありません。自分の努力がどれだけ実を結んだか、収入によっても実感できます。

IT営業がきついといわれる理由

考え事をするビジネスパーソン

(出典) pixta.jp

IT営業は多くの魅力がある職種ですが、仕事がきついと思う人も少なくありません。特に以下の点において、多くの人が仕事の大変さを感じる傾向にあります。

常に勉強が必要

IT営業は、新しい技術や製品の知識を習得し続ける必要があります。技術の進むスピードが速く、常に新たな技術やツールが登場していると言っても過言ではありません。IT技術に関する知識で遅れを取ると、競合他社の中で劣位に置かれてしまう場合があります。

新たな技術やツールの強み・利便性を理解した上で、クライアントに過不足なくサービス内容を説明するには、業務時間外での勉強が必要なケースもあるでしょう。IT技術が好きで、学び続けることが苦でない人でなければ、仕事がきついと感じる可能性があります。

クライアント・内部技術者との板挟み

顧客の要望に応えると同時に、社内の技術者との調整が必要な仕事でもあるため、両者の板挟みに遭ってしまうケースもあります。

顧客の要望を全てかなえようとすると、内部の技術者からクレームが来る場合もあるでしょう。逆に、内部の技術者の言い分を優先すると、顧客が離れてしまう恐れがあります。

両者の間を取り持つために神経を擦り減らしてしまい、仕事がきついと感じる人は決して少なくありません。

競合製品が多く価格競争になりやすい

IT業界は競争が激しく、同じような製品やサービスが数多く存在します。ものによっては差別化が難しいケースも多いため、営業がしづらい面があるのに加えて、価格競争にも巻き込まれやすいのが特徴です。

価格面で他社と差別化ができない場合、営業活動の難易度が増すため、仕事がきついと感じる人も出てくるでしょう。価格や製品の機能に関する優位性だけではなく、顧客に合った付加価値を提案する能力が求められます。

取得しておくと便利な資格

パソコンを操作する手元

(出典) pixta.jp

IT営業に従事するのに特別な資格は必要ありません。しかし一定の資格を有していれば、キャリアアップがしやすくなるので、取得を検討してみるとよいでしょう。IT営業におすすめの資格を3つ紹介します。

ITパスポート

ITパスポートは、ITの基本的な知識を身に付けるための国家資格です。いわばIT業界の入門資格であり、取得を目指すことで、営業でも役立つ基本的な知識が得られます。

ITに関する資格を取りたいなら、初めに目指すとよいでしょう。特に、未経験からIT業界への転職を考えている人におすすめです。

全国47都道府県の試験会場において、CBT方式により随時受験ができるので、自分のペースで勉強を進められます。

出典:【ITパスポート試験】iパスとは

基本情報技術者

基本情報技術者は、IT技術の基礎を理解していることを証明する資格です。名前の通り技術者寄りの資格であり、ITの現場に関する知識や技術を担保できるので、営業の場面で顧客と信頼関係を構築する際にも役立ちます。

専門的なプログラムや、システムの構造に関する知識を広く身に付けられるため、ITパスポートより実践的な資格を目指す人におすすめです。

出典:基本情報技術者試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

ITストラテジスト

ITストラテジストは、企業のIT戦略の立案能力を証明できる資格です。より高度なIT知識と戦略的思考が求められるため、IT分野の中で一歩先を行く資格として認められています。

試験では経営戦略に基づきながら、ITを活用した業務改善や、市場に新たな価値を創り出すための知識を問われます。

ITに関する課題の解決能力をアピールでき、営業の現場でも重宝するでしょう。特に、事業規模の大きい企業に対して、営業活動をする際に役立つ資格です。

出典:ITストラテジスト試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

より専門性の高いIT営業を目指してみよう

二人のビジネスパーソン

(出典) pixta.jp

IT営業は、技術的な知識と営業力の両方が求められる職種です。社会への貢献度が高く、努力が数字で表れるため、自分の成果をダイレクトに感じたい人にとっては、大きなやりがいを得られます。

一方で、継続的な勉強が必要であり、顧客と現場との調整の面で厳しさを感じるケースもあるでしょう。必要な知識・スキルを担保するためには、資格を取得するのも1つの方法です。どういった仕事かをよく理解した上で、就職・転職を目指しましょう。

IT営業の仕事を探すならば、求人情報一括検索サイトの「スタンバイ」がおすすめです。IT業界の求人数も多く、自分に合った条件で仕事を探せます。この機会にぜひ、利用してみましょう。

スタンバイ|国内最大級の仕事・求人情報一括検索サイトなら